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鳥貴族のエターナルホスピタリティグループ、グローバルな事業拡大に向け店舗での“おもてなし”をAIで再定義する
共通顧客IDを軸にカスタマージャーニーを水平統合する
顧客接点としては、顧客が注文パネルを通じてサービスを認知してから会計・退店までの「カスタマージャーニー」のデジタル化を重視する(図2)。顧客とのタッチポイントを外部・店外・店内の3つに区別し、共通の顧客IDである「トリキID」を軸に「全ての接点をつなぐ統合基盤を構築する」(中林氏)方針だ。
具体的には、店外のタッチポイントである公式アプリケーションの予約機能を2026年7月までに強化。2027年7月には、マーケティングやCRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理)、店舗運営までが連動する統合基盤を本稼働させる予定である。
これまではSNS(Social Networking Service)や「鳥貴族公式アプリ」、店内の注文パネルなど「個別のシステムがバラバラに稼働する“垂直型”で、顧客IDが紐付けできていなかった」(中林氏)
顧客とのコミュニケーション強化策として、クレーム対応や店舗でのインシデント(トラブル)報告の仕組み化も図る。解決から対応完了までを管理するためにITサービス管理システム「ServiceNow」(米ServiceNow製)を2026年3月に国内導入した。現場の対応状況をリアルタイムで可視化するほか「解決を支援するためにナレッジを蓄積しAI技術も活用する」(中林氏)考えだ。
店舗運営の向上にもAI技術を活用していく
店舗運営を支えるフロントエンド業務の改善にも取り組む。「EHG(Eternal Hospitality Group)バリューチェーン統合モデル」を構築し、店舗開発から商品開発、マーケティング、調達までの一連の活動をデジタルで連携する。
例えば、AI需要予測による自動発注プロセスの構築や、顧客データを反映させた商品開発プロセスの強化を推進する。中林氏は「QSC(Quality:品質、Service:サービス、Cleanliness:清潔さ)」の向上と食材ロスの削減の両立を図る」と意気込む。
| 企業/組織名 | エターナルホスピタリティグループ |
| 業種 | サービス |
| 地域 | 大阪市(本社) |
| 課題 | 人手不足やインフレ、顧客層の高齢化・縮小が進み、従来型の店舗運営では顧客体験(CX)の質と収益性の両立が難しくなっている |
| 解決の仕組み | 「最高のホスピタリティ」を提供するために、注文パネルで購買履歴や嗜好に基づいてレコメンドしたり、会計・退店までの体験を対象に、顧客IDの統一を図りアプリ・店舗・CRM(顧客関係管理)システムを連携することで、顧客1人ひとりに最適化した体験の提供やリピートの促進を図る |
| 推進母体/体制 | エターナルホスピタリティグループ |
| 活用しているデータ | 顧客の注文実績・嗜好データ、店舗の需要予測データ・インシデント履歴など |
| 採用している製品/サービス/技術 | ITサービス管理システム「ServiceNow」(米ServiceNow製)、公式アプリ「鳥貴族公式アプリ」 |
| 稼働時期 | 2027年7月期(AI技術を使った商品提案システムの稼働時期) |
