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食品ECのクラダシ、フードロス抑制に向けメーカーの滞留在庫を可視化するサービスを開始

DIGITAL X 編集部
2026年5月14日

食品EC(電子商取引)サイトを運営するクラダシは、食品メーカー向けにサプライチェーンでの滞留在庫を予測するサービスを2026年5月7日に開始した。賞味期限や在庫量、販売速度などのデータをAI(人工知能)技術で分析し、滞留在庫の発生予兆を可視化する。その上で、推奨施策として賞味期限切迫前の販促や値引きを導出し、フードロスの未然防止を支援する。同日に発表した。

 クラダシは、規格外品や賞味期限間近の商品などを扱う食品EC(電子商取引)サイト「Kuradashi」を運営している。このほど食品メーカー向けに、サプライチェーンにおける滞留在庫の発生予兆をAI(人工知能)技術で可視化するサービス「Kuradashi Forecast」を2026年5月7日に提供開始した(図1)。賞味期限が近づいた商品や販売が鈍化した商品の在庫消化に向けた対応を促し、フードロスの発生を抑制できるようにするのが目的だ。

図1:「Kuradashi Forecast」が商品の滞留を可視化するシステム仕組み

 Kuradashi Forecastでは、メーカーが持つ賞味期限・ロットなどの在庫管理、販売管理、出荷実績などの各データを統合できるようにする。データの取り込みは、ERP(Enterprise Resource Planning:企業資源計画)システム、POS(Point of Sale:販売時点情報管理)、スプレッドシートなどに由来するCSVファイルや、API(Application Programming Interface)を利用する。

 取り込んだデータを滞留在庫予測エンジンで分析し、商品の賞味期限までの残日数、在庫量、消化速度の3つの変数に対し、滞留の予兆を判定する。予測エンジンは、Kuradashiの運営を通じて蓄積してきた販売知見を基に開発した。

 分析結果として、優先的に対応すべきSKU(Stock Keeping Unit:在庫の最小管理単位)を危険SKU一覧として抽出する。加えて将来的に余る見込みの数量を余剰予測数量として示すほか、賞味期限が切迫するタイミングを危険到達時期として可視化する。

 分析結果を基に推奨施策として、商品が動きやすい価格帯を示す推奨売価帯の算出に加え、ECサイトでの販売、商談、値引きを推奨する。Kuradashiと連携して、買取保証付きの出品なども提案する。

 将来的には、生産計画や配分の判断までをつなげる運用の定着を支援する。

 クラダシによると、持続可能な社会の実現に向けては、発生したフードロスを削減するたけに留まらず、発生そのものを未然に防ぐ「原因療法」が重要だとしている。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名クラダシ
業種サービス
地域東京都品川区(本社)
課題フードロスの削減に向けては、発生した余剰食品を販売するだけでなく、サプライチェーン上で発生する滞留在庫の賞味期限が切れないようにする必要がある
解決の仕組み在庫・販売管理などのデータから賞味期限の残日数や在庫量などをAI技術で分析し、滞留在庫の発生予兆を可視化するサービスを食品メーカー向けに提供する。値引きや販路変更などの対策を推奨し、対策を早期に講じられるようにする
推進母体/体制クラダシ
活用しているデータ賞味期限・ロットなどの商品管理、在庫管理のデータ、販売・POSデータ、出荷実績データ
採用している製品/サービス/技術食品ECサイト「Kuradashi」(クラダシが運営)
稼働時期2026年5月7日(提供開始日)