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タワーレコード、販売実績データを需要予測に活用するためのデータ連携基盤を構築

DIGITAL X 編集部
2026年5月21日

タワーレコードは、販売管理システムに蓄積した販売実績データを需要予測に活用するためのデータ連携基盤を構築した。AI(人工知能)技術を前提にしたデータ分析・活用の高度化を図る。ERP(Enterprise Resource Planning:企業資源計画)や各種SaaS(Software as a Service)とも連携し、経理処理や帳票管理なども自動化する。データ連携のためのミドルウェアを提供したアステリアが2026年4月15日に発表した。

 タワーレコードは、音楽・映像ソフト販売やEC(電子商取引)サイト、イベント運営など複数の事業を展開している。このほど、販売管理システムに蓄積した販売実績データを需要予測に活用するためのデータ連携基盤を構築した。データをAI(人工知能)基盤へと連携し、予測モデルの実行から結果の取得までを自動化するなど、売上を高めるためのデータ活用で高度化を図るのが目的だ。

図1:タワーレコードのデータ連携基盤のシステム構成図

 新基盤では、販売実績データの抽出や変換といったETL(Extract:抽出、Transform:変換、Load:格納)に関わる処理を自動化する。需要予測により算出した店舗・商品別の予測結果はは社内データベースへ登録し、運営業務などで活用することで改善を実務レベルで進める。

 データ連携では併せて、ERP(Enterprise Resource Planning:企業資源計画)や社内業務システム、各種SaaS(Software as a Service)を横断的に接続し、経理や帳票管理に関わるデータ処理も自動化した。

 経費精算サービスとの連携では、ERP側のマスターデータの登録や仕訳データの加工・転送を実行する。請求書や支払い通知書からは、帳票に含まれる項目データを抽出し、PDFデータと合わせて業務データ管理SaaSへ登録する仕組みにした。

 タワーレコードは、データ連携や加工処理ツールの開発・運用を内製で進めている。プログラム実装経験が浅いメンバーも開発に関与し、業務部門側で継続的に改善できる体制にする。

 データ連携には、ミドルウェア「ASTERIA Warp」(アステリア製)を導入した。ノーコードでデータ連携フローを構築できる点を生かし、基幹パッケージを利用しているERP「PROACTIVE」(SCSK製)との連携を図る(図1)。

 タワーレコードは、事業ごとに利用するシステムやSaaSが増加し、ERPとのデータ受け渡しが業務部門の負担になっていた。特に、仕訳データの連携、各種マスターデータの更新、帳簿作成などでは手作業による処理が残っていたほか、システムごとに個別対応が必要になり、柔軟にデータ連携を追加・変更しにくい状況にあった。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名タワーレコード
業種流通・小売り
地域東京都渋谷区(本社)
課題販売実績データを活用して需要予測にAI技術を使う仕組みを業務に組み込み、売上向上に役立てたい
解決の仕組み販売管理システムからのデータ抽出や変換などの処理を自動化するデータ連携基盤を構築し、需要予測モデルの実行から結果取得までを一連で運用する。ERP(企業資源計画)や販売管理システム、SaaS(Software as a Service)を横断して接続し、経理や帳票管理までを効率化する
推進母体/体制タワーレコード、アステリア
活用しているデータ基幹システムのマスターデータ、販売実績・仕訳データ、請求書および支払い通知書の項目データとPDFデータ
採用している製品/サービス/技術データ連携ミドルウェア「ASTERIA Warp」(アステリア製)、ERPシステム「PROACTIVE」(SCSK製)
稼働時期--