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福島市、駅前活性化の効果測定のためAIカメラ映像から人流・交通量を分析するシステムを導入

ANDG CO., LTD.
2026年5月26日

福島市は、福島駅前エリアでAI(人工知能)カメラの映像から人流や交通量を分析するシステムを導入した。時間帯別の来街者数や年代、性別、車両種別などを分析し、オープンデータとして公開する。中心市街地活性化施策の効果検証に加え、地域事業者の販促計画や新規出店時の立地判断への活用につなげる。AIカメラの設置とシステム開発を支援した電気興業が、2026年4月27日に発表した。

 福島市が導入したのは、AI(人工知能)カメラの映像を解析し、人流や交通量を調査・分析するシステム(図1)。中心市街地の活性化施策の効果を定量的に把握し、回遊性や滞留性の向上につなげることが目的だ。

 AIカメラは、福島駅前を中心とした8カ所に設置した。各拠点で、毎日午前6時から23時台まで映像を取得する。取得データはいずれも個人を特定する情報を含めず、統計処理した属性情報のみを扱う。

 映像からは人流データとして通行人数や年代、性別を推定する。また交通量データでは、通行台数に加えて大型車、普通自動車、二輪車、自転車などの種別を識別する。

 それらの分析結果を2026年4月1日から「福島市データダッシュボード」でオープンデータとして公開している(図1)。例えば「5月3日の福島駅前エリアには合計5万5875人が往来し、男女比率は男性52.4%、女性47.6%」といった形で任意の日時における属性を確認できる。データは、CSVやExcel形式でもダウンロード可能とする。

図1:「福島市データダッシュボード」の人流分析の画面例

 福島市は、こうしたデータをまちなか施策の立案と検証に活用する考えだ。具体的には、回遊性や滞留性を高められるイベントや都市施策の立案と効果測定に役立てるほか、地域事業者に対しては、時間帯や属性ごとの傾向を基にした販促計画や商品展開、人員配置、売上予測の高度化を支援する。新規出店を検討する事業者に対しては、ターゲット顧客が多い立地の選定材料として活用を促す。

 福島市は「福島市中心市街地活性化基本計画」を策定している。計画では、駅前エリアにおけるオフィス、ホテル、マンション、公共施設、公共空間などの整備を進めるとともに、既存商店街や新規創業者、学生などを巻き込んだにぎわいの創出を掲げている。

 システム構築では、カメラシステムの検討と現地設置工事を電気通信の設計・施工を手掛ける電気興業が担当し、福島市向け「AI人流・交通分析システム」として開発した。画像解析のためのAIモデルとクラウド基盤の開発は岩手大学発のAIスタートアップサイバーコアが担当した。両社は既に、盛岡市および高知市・帯屋町筋商店街で、同様の人流分析システムを導入した実績を持つ。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名福島市
業種公共
地域福島市(福島駅周辺)
課題中心市街地活性化施策の効果を定量的に把握し、回遊性や滞留性の向上を図りたい
解決の仕組みAIカメラの映像を解析し、人流や交通量を時間帯や属性で可視化するシステムを導入する。分析データをオープンデータとして公開し、地域事業者の販促高度化や、新規出店事業者のエリア検討での活用をうながす
推進母体/体制福島市、電気興業、サイバーコア
活用しているデータ福島駅前エリア8地点の人流データ、交通量データ、年代・性別データ、車両種別データ
採用している製品/サービス/技術福島県向け「AI人流・交通分析システム」(電気興業とサイバーコアが開発)、AIカメラ
稼働時期2026年4月1日(オープンデータの公開開始時期)