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スカイマーク、巡航区間の燃料削減に向け飛行高度や速度を最適化するソフトウェアを導入

ANDG CO., LTD.
2026年5月27日

スカイマークは、巡航区間における運航の最適化を図るためのソフトウェアを導入した。燃料効率を踏まえた運航条件を算出し、燃料消費量の削減と温室効果ガス排出量の抑制につなげる。最適化ソフトウェアを提供したNABLA Mobilityが5月15日に発表した。

 スカイマークは、国内12空港で季節定期便を含む24路線を運航している。このほど、巡航区間における飛行高度や速度を最適化する運航最適化ソフトウェアを導入した。燃料消費量の削減と温室効果ガス排出量の抑制が目的だ。

 同社は、温室効果ガスの削減を重要な経営課題に位置付ける。これまで最新機材「B737-8」(米ボーイング製)への更新やSAF(Sustainable Aviation Fuel:持続可能な航空燃料)の活用、運航効率化などを包括的に進めてきた。巡航区間における燃料効率改善には、安全性や定時運航とのバランスを見ながら厳密に評価する必要があった。

写真1:スカイマークは巡航区間における燃料消費量削減に取り組む

 そこで新ソフトウェアでは、各機体の状態と最新の気象予報データを組み合わせて、巡航中における最適な飛行高度および飛行速度を提案する。具体的には、航空機の重量や機体特性に加え、風向、風速、気温、乱気流リスクなどのデータを統合し、燃料効率を踏まえて算出する。

 パイロットは、専用タブレット端末であるEFB(Electronic Flight Bag:電子フライトバッグ)上のアプリケーションから最適な運行条件を確認する。運航管理者はPCからウェブブラウザで運行状況を把握する。機上と地上の双方で燃料消費量や到着時刻への影響を定量的に可視化し、判断の再現性を高める。

 今後は、巡航区間における運航最適化を継続的に進め、脱炭素化と燃料コスト最適化を推進する。

 従来は、飛行中の高度変更や速度調整について、パイロットの経験や限定的な情報を基に判断する場面が多かった。

 運航最適化ソフトウェアは航空系AI(人工知能)スタートアップのNABLA Mobilityが開発した「Weave」を導入した。トライアルで燃料削減効果を確認した上で、正式導入を決めたという。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名スカイマーク
業種交通
地域東京都大田区(本社)
課題巡航区間では、複数の条件を踏まえて飛行高度や速度を調整する必要があるが、各パイロットの経験や限定的な情報に依存しており、燃料効率を最適化しにくかった
解決の仕組み機体情報や気象データを統合・分析して飛行を提案する運航最適化ソフトウェアを導入する。パイロットにタブレット端末のEFB(電子フライトバッグ)上で最適な運航条件を提示し、燃料消費量や到着時刻への影響を可視化する
推進母体/体制スカイマーク、NABLA Mobility
活用しているデータ各機体の特性、重量、風向、風速、気温、気象予報データ、乱気流のリスクなど
稼働時期--