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エディオン、大型店での商品探索や比較検討のためのAIシステムを実証

ANDG CO., LTD.
2026年6月25日

家電量販大手のエディオンは、来店客の商品探索と購買検討を支援するAI(人工知能)システムの実証実験をJR尼崎駅店で実施した。大型店舗における商品探索の負担軽減と購買意思決定の支援を図る。店内のデジタルマップで目的商品の売り場へ案内するほか、複数商品のスペックや特徴を比較できる機能を提供する。システムを開発したPreferred Networksが2026年5月21日に発表した。

 家電量販大手のエディオンがJR尼崎駅店で実証実験を始めたのは、来店客の商品探索と購買検討のためのAI(人工知能)システム。数万点の商品を扱う大型店舗において、顧客が目的の商品へ短時間でたどり着き、自身に適した商品を選択しやすくするのが目的だ。実証期間は、2026年5月26日〜6月中旬頃までとなる。

 検証するシステムの機能は大きく(1)売り場案内機能、(2)商品比較支援機能の2つ。売り場案内機能では、来店客がスマートフォンから商品を検索し、該当商品の売り場位置をデジタルマップ上で確認する。そのために店舗内の商品配置情報と店内地図データを活用する。

 検索方法は、文字入力と画像入力の2種類を用意した。文字入力では「電話機の電池」「掃除機の紙パック」といった自然言語のあいまいな表現や「よく眠れる枕」といった日常会話に近い表現で商品を検索できる。画像入力では、手元の電球やインクカートリッジなどを撮影した写真やSNS(Social Networking Service)上の画像を基に商品を検索する(図1)。

図1:撮影した電球の画像(左)と、認識した類似商品の陳列場所をデジタルマップ上に示した画面例

 商品比較支援機能では、来店客が比較したい商品の値段POPなどをスマートフォンで撮影すると、容量や省エネ性能、寸法といったスペックを一覧表示する(図2)。さらに、メーカーカタログとエディオン独自の商品資料を学習したAI技術が類似商品の特徴や機能差を整理し、検討のポイントを文章で提示する。

図2:2つの冷蔵庫のスペック比較(左)と、商品の特徴を文章にした画面例

 今後は、実証実験で得た知見を基に、対象売り場や導入店舗の拡大を視野に入れるとともに、機能拡充も検討する方針である。

 実証実験では、AI技術開発を手掛けるPreferred Networksの店舗システム「MiseMise」を採用した。売り場案内機能では、3D空間スキャン技術「MiseMap」(同)を利用し、店内のデジタルマップとして構築した。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名エディオン
業種流通・小売り
地域兵庫県尼崎市(JR尼崎駅店)
課題大型店舗では取り扱う商品数が多く、来店客が目的の商品を見つけたり、自分に合った商品を比較・選択したりする負担が大きい
解決の仕組み売り場案内や商品比較のためのAI機能を店舗システムで利用できるようにする。スマートフォンから自然言語や画像による商品検索と店内マップによる案内、さらに商品スペックや特徴を比較して購買検討につなげる
推進母体/体制エディオン、Preferred Networks
活用しているデータ販売商品のスペック情報、メーカーのカタログ情報、エディオン独自の商品情報、店舗内の商品配置情報、店内地図データ
採用している製品/サービス/技術店舗システム「MiseMise」(Preferred Networks)、3D空間スキャン技術「MiseMap」(同)
稼働時期2026年5月26日から6月中旬(実証時期)