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日本ゼオン、プラント設計力強化に向け配管計装の設計・レビューを組織知化する仕組みを構築
合成ゴムや高機能樹脂を製造・開発する日本ゼオンは、プラント設計の中核であるP&ID(Piping & Instrumentation Diagram:配管計装図)の設計・レビューにおける知見を組織全体で継承するための仕組みを構築した。設計品質の平準化やレビュー工数の削減などにつなげる。2026年6月30日に発表した。
合成ゴムや高機能樹脂を手掛ける日本ゼオンが構築したのは、プラント設計の中核となるP&ID(Piping & Instrumentation Diagram:配管計装図)の設計レビューにおいて、判断基準や根拠を組織知として蓄積・活用する仕組み(図1)。知見に基づいて設計やレビューを遂行し、設計品質の平準化とレビュー工数の削減を図るとともに、熟練技術者の知見を継承して設計力向上を図るのが目的だ。
新たな仕組みでは、過去の設計やレビューで蓄積した知見を整理・体系化するとともに、それらを設計・検討・判断のプロセスに組み込んだ。具体的には(1)設計・検討・判断プロセスの細分化と再構築、(2)設計・レビュー時の判断基準と判断根拠の明確化・定型化、(3)判断基準や根拠を組み込んだナレッジの体系化、の3つを実施した。
設計者は、組織知として整理した判断基準や根拠を参照しながら設計を進める。一方、レビュアーも同じ判断基準に基づいてレビューすることで経験差によるバラツキを抑え、観点を統一しやすくする。
既に、レビュー時の指摘件数を最大54%削減し、レビューにかかる総工数も最大46%削減できている。品質向上と工数削減の両立を実現したほか、レビューで得られた新たな知見を継続的に蓄積するための業務プロセスも整備したという。
管理の仕組みには、製造・エンジニアリングのコンサルティングを手掛けるSOLIZE Ureka Technologyのナレッジ管理システム「SpectA DKM(スペクタ・ディーケーエム)」を採用した。
P&IDは、配管や計装機器、バルブなどの構成や接続関係を示すプラント設計の基本図面であり、安全性や運転性、保守性などを左右する重要な設計情報となる。日本ゼオンでは、成長戦略を支える高品質かつ安定的なものづくりを実現するために、P&ID設計・レビュー業務における品質確保を重要課題としてきた。
| 企業/組織名 | 日本ゼオン |
| 業種 | 製造 |
| 地域 | 東京都千代田区(本社) |
| 課題 | プラント設計での工数を削減しながら、熟練技術者の知見を継承して設計力を高めたい |
| 解決の仕組み | P&ID設計・レビューでの設計・検討・判断プロセスを見直し、判断基準や判断根拠を組織知として体系化した上で、設計・レビュー業務で継続的に活用・蓄積する仕組みを構築する |
| 進母体/体制 | 日本ゼオン、SOLIZE Ureka Technology |
| 活用しているデータ | 過去のP&ID設計・レビューで蓄積した判断基準、判断根拠、指摘など |
| 採用している製品/サービス/技術 | ナレッジ管理システム「SpectA DKM」(SOLIZE Ureka Technology製) |
| 稼働時期 | -- |
