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カプコン、グローバルのゲーム販売データ活用に向け分析基盤をクラウドに刷新

ANDG CO., LTD.
2026年8月6日

ゲームソフト大手のカプコン(CAPCOM)は、グローバルで販売するゲームソフトの販売データを蓄積・分析する基盤を刷新した。社内の分析ニーズへの対応やレポート作成などの運用負荷の軽減を図る。日立ソリューションズが2026年7月15日に発表した。

 「モンスターハンター」や「ストリートファイター」などヒットタイトルを持つカプコン(CAPCOM)は、227の国と地域でゲームソフトを販売している。このほど、各国・地域から集まる販売データを蓄積・分析するための基盤を全面刷新した(図1)。社内の分析ニーズに対応する環境を整備するとともに、レポート作成や障害対応にかかる運用時間を削減するのが目的だ。刷新により、レポート作成にかかる時間を約80%削減したほか、障害発生時のデータ復旧時間を最大8時間から2時間と約75%短縮した。

図1:カプコンの新データ分析基盤の概要

 新たな基盤は、社内サーバー上で運用していたリレーショナルデータベースを、クラウド型のデータ分析基盤に移行した。ここに、ゲームソフトのデジタル売上とパッケージ売上のデータを全販売データとして集約する。集約したデータは分析や業務に応じてETL(Extract:抽出、Transform:変換、Load:格納)処理し、複数のデータマートに切り分ける。

 データマートは、新たに一本化するクラウド型のBI(Business Intelligence)ツールに接続し、ダッシュボード内のグラフにして売上状況などを把握する。そこから得られるインサイト(洞察)を基に、新たなゲームの内容、リリース時期、価格設定、キャンペーン企画などの決定に役立てる。

 また、社内で利用するSaaS(Software as a Service)型のAI予測ツールとの連携に関しては、新基盤が備える標準コネクターを利用する形に改め、必要なデータを準備する工数を削減する。

 今後カプコンは、ゲームソフトの販売データのみならず、アミューズメント施設やプロモーションイベントなどのデータも連携させ、より高度な分析を目指すとしている。さらにRAG(Retrieval-Augmented Generation:検索拡張生成)や自然言語での問い合わせに答えるAIエージェントなど、より本格的なAI活用を進める計画だ。

 基盤刷新は日立ソリューションズが支援し、データウェアハウス(DHW)「Snowflake」(米Snowflake製)とクラウド型のBIツール「Tableau Cloud」(米Salesforce製)を組み合わせた。

 従来の自社データ分析基盤は、データの急増と多様化に追い付けず、種々の課題が発生していた。例えば分析では、社内から分析パターンへの対応を求められた際に、システムの改修が必要になっていた。

 また分析後のレポート作成では、BIツールにオンプレミス版とクラウド版の2つが混在しており、ライセンス重複によるコスト増や、サーバーのバージョンアップが運用負荷を増していた。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名カプコン
業種サービス
地域大阪市(本社)
課題データの急増や多様化に既存の分析基盤が追い付かず、BIツールの二重運用といった運用負荷が高まっている
解決の仕組みデータ分析基盤をクラウドへ刷新し、ゲームソフトの販売データを統合・蓄積する。分析用途ごとにデータマートを構築し、一本化したBIツール上で売上分析やレポート作成を効率化する
推進母体/体制カプコン、日立ソリューションズ
活用しているデータデジタル・パッケージのゲームソフト販売データ
採用している製品/サービス/技術データウェアハウス(DHW)「Snowflake」(米Snowflake製)、クラウド型BIツール「Tableau Cloud」(米Salesforce製)
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