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日揮グローバル、インフラ建設のトラブル事例を各国現場で参照するナレッジ基盤を構築
LNG(液化天然ガス)プラント建設などを手掛ける総合エンジニアリングの日揮グローバルは、海外のインフラプロジェクトで蓄積してきたトラブル事例や対応ノウハウを共有するナレッジ基盤をクラウド上に構築した。海外拠点から過去事例を検索する環境と現場で得た知見を共有する仕組みを整え、品質管理の強化につなげる。開発を支援したジャストシステムが2026年7月28日に発表した。
総合エンジニアリングの日揮グローバルでエンジニアリング本部 電気計装システム部 計装グループが構築したのは、海外の大規模インフラプロジェクトで得たトラブル事例や対応ノウハウを一元管理するナレッジ管理基盤。設計や建設の現場で発生した数十年分の事例と対応の具体策を世界各地の拠点から参照し、品質管理に生かすのが目的だ。
同社計装グループはこれまで「トラブル事例データベース」を運用してきたが、それをこのほどクラウドデータベースに移行した。新基盤では、従来の承認フローや操作性をノーコード開発や標準機能の利用によって引き継ぎながらも、ナレッジを自発的に共有できる仕組みにした。
具体的には移行に伴い、新機能として(1)ナレッジ検索、(2)フラッシュレポート、の2つを整備した。
ナレッジ検索は、世界各地の設計・建設拠点からクラウド経由で過去の事例を検索するための機能。例えば、建設現場でトラブルが発生した際には、駐在する技術者らがその場で類似事例や対応策を確認し、適切な判断に活用する。
フラッシュレポートは、エンジニアが現場で得た気付きや注意事項などをボタン1つでグループ全員へ通知・共有するための機能。情報入力の負担を抑えたことで、すでに運用開始から1年間で約30件の新規レポートが登録されたという。また使、い慣れた旧システムと同じ画面構成を再現したことで、心理的負荷を軽減できているとする。
新基盤には、クラウドデータベース「JUST.DB」(ジャストシステム製)を採用した。データベースの初期構築時ではジャストシステムが支援した。
日揮グローバルによると、海外の大規模インフラプロジェクトは、設計・調達・建設の各工程を経て完工までに5年程度を要するケースがある。その間で蓄積される成功・失敗事例は重要な技術資産と捉えている。
また、過去の事例と同じ失敗を繰り返さないことが、品質管理の根幹とする。電気計装システム部の担当者は「計装グループでは、承認記録が残る仕組みが整い、若手社員が自発的に対応に動ける環境も生まれている」とコメントしている。
| 企業/組織名 | 日揮グローバル |
| 業種 | 製造 |
| 地域 | 横浜市(本社) |
| 課題 | 海外プロジェクトで蓄積したトラブル事例を継続的に活用し、品質管理を強化したい |
| 解決の仕組み | 運用してきたトラブル事例のデータベースをクラウドへ移行する。従来の運用を維持できるようノーコード開発で構築し、海外拠点からの検索やナレッジ共有機能を追加した |
| 推進母体/体制 | 日揮グローバル、ジャストシステム |
| 活用しているデータ | 海外の大規模インフラプロジェクトで蓄積した数十年分のトラブル事例と対応ノウハウ |
| 採用している製品/サービス/技術 | クラウドデータベース「JUST.DB」(ジャストシステム製) |
| 稼働時期 | -- |