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ダイセル、工場を巡回・点検する四足歩行ロボットの自律走行を見据えた実証を開始

ANDG CO., LTD.
2026年10月1日

化学大手のダイセルが、製造プラントの巡回・設備点検を担う四足歩行ロボットの実証実験を大竹工場で進めている。走行テストを経て、2026年12月には自律走行へ移行する。安全・安定操業の維持につなげる。2026年9月17日に発表した。

 化学大手のダイセルが大竹工場(広島県大竹市)で始めたのは、四足歩行ロボットを用いて製造プラント内を巡回し、設備を点検する実証実験(写真1)。実工場での活用余地や安全運用に必要な条件、点検精度、運用方法などを検証し、安全・安定操業の維持につなげるのが目的だ。2026年8月から走行テストを始めている。

写真1:ダイセル大竹工場(広島県大竹市)での走行テストの様子

 実証に使う四足歩行ロボットは、AI(人工知能)技術による自律制御と、人が遠隔から操作を支援する仕組みを組み合わせて動作する。2026年12月からは自律走行へと移行し、対象業務や現場課題の整理、設備点検に必要な要件の定義、実証結果の評価や実用化に向けて検討する。

 今後は、実証結果を踏まえてフィジカルAIの活用範囲拡大を検討する。四足歩行ロボットに限らず、工場内の作業内容や環境に適した種々のロボットとAI技術を組み合わせることで、ダイセルが掲げる「人にやさしいモノづくり」の実現を目指すとしている。

 実証には遠隔技術の開発を手掛けるAVITAが協力し、対象業務に合わせたAI開発、ロボットの選定・連携、必要に応じたロボットの開発、実証に必要な技術支援を担当する。AIによる自律制御と人による遠隔支援を組み合わせた「Human-in-the-Loop(人間参加型)フィジカルAI」を提供する。

 製造現場では、危険を伴う作業や身体的負担の大きい業務、深夜・早朝の対応が必要な業務を人が担ってきた。労働力不足が進むなか、工場の安全性と生産性を維持・向上させるとともに、ベテラン従業員が培ってきた知見やノウハウの継承が課題になっている。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名ダイセル
業種製造
地域広島県大竹市(大竹工場)
課題製造プラントでは危険作業や深夜・早朝対応などを人手に頼っており、労働力不足の中で安全・安定操業を維持・向上したい
解決の仕組みAI技術による自律制御と人の遠隔支援を組み合わせた四足歩行ロボットを現場巡回・点検業務に適用し、代替・支援の可能性を探る検証を実施する
推進母体/体制ダイセル、AVITA
活用しているデータ工場設備の稼働・点検に関わるデータ、ロボットに搭載したセンサーによる点検データ
稼働時期2026年8月(走行テスト開始時期)