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第一生命、営業担当者約3万5000人に提案を助言する生成AIアプリを展開

DIGITAL X 編集部
2026年10月6日

第一生命(第一生命保険)は、営業職員「生涯設計デザイナー」の提案業務に生成AI(人工知能)技術を使うアプリケーションを構築し、全国3万5000人を対象に展開した。顧客一人ひとりに寄り添った対応品質を実現するとともに、担当者が顧客との対話や提案に注力できるよう準備を効率化する。

 第一生命(第一生命保険)が全国展開した「デジタルバディ」は、営業担当者である「生涯設計デザイナー」と顧客の対話内容を基に、顧客一人ひとりの状況にあった提案を助言する生成AI(人工知能)サービス。顧客接点での対応品質を高めるとともに、営業担当者が顧客との対話やサービス提案の注力できるようにするのが目的だ。2026年4月から、全国約3万5000人の生涯設計デザイナーが使うサービスとして本格稼働している。

 デジタルバディは、生成AI技術による照会への対応、面談内容の要約、顧客ごとの提案活動の支援、文案の作成支いった機能を備える。生涯設計デザイナーはアプリケーション型のUI(User Interface)からアバターを介して必要な情報を対話から引き出し、日々の営業活動に利用する。

 顧客情報は、第一生命の「統合CRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理)」に生成AI技術を組み合わせて利用する。システムの構築では、実証段階から段階的に対象を広げながら機能を磨き上げるアプローチを採った。管理の仕組みや更新のタイミングが異なるシステムで、どの情報をどこにもたせ、どう連携させるかを整理したとする。

 第一生命では今後、対面での営業活動とデジタル・AI技術を融合させたコンサルティングを強化する考え。併せてデジタルバディの継続的な機能拡充とデータ活用の精緻化を進める。

 全国展開に向けたフェーズでは、第一生命グループでITシステムを開発する第一ライフテクノクロス(DLTX)と、ITサービスを手掛けるエクサが共同でプロジェクトを実施した。実証段階から全国展開のフェーズにエクサは一貫して参画し、現場からのフィードバックを踏まえ、画面構成や操作性も改善している。

 エクサによると、生成AI技術や既存システムなど異なる領域を担う関係者も多く、デジタルバディの開発では技術要件と企画・利用部門が求める業務要件のすりあわせが欠かせなかったという。システムを長期にわたって安定運用させるために、エクサはDLTXとともに各関係者との調整を重ねて一つのサービスとして機能するようにしたという。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名第一生命(第一生命保険)
業種金融・保険
地域東京都千代田区(本社)
課題顧客接点での対応品質を高めるとともに、営業担当者が顧客との対話や提案に注力できる環境を整えたい
解決の仕組み営業担当者と顧客の対話内容を基に提案を助言する生成AI技術の活用システムを、CRMシステムと連携したアプリケーションとして全国の営業担当者に展開する
推進母体/体制第一生命保険、第一ライフテクノクロス(DLTX)、エクサ
活用しているデータ生涯設計デザイナーと顧客の対話内容、CRMシステムの顧客情報など
採用している製品/サービス/技術CRMシステム「統合CRM」(第一生命製)、生成AI技術
稼働時期2026年4月(全国展開開始時期)