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次世代車の開発に向け、独エンジニアリング大手のIAVと日立産業制御が協業

DIGITAL X 編集部
2018年2月27日

自動車などを対象にエンジニアリングサービスを展開する独大手のIAVと、日立産業制御ソリューションズが協業する。電気自動車(EV)や自動運転車などを対象にしたコンサルティングやエンジニアリングサービスを共同で提供する。2018年2月20日に発表した。

 独IAVは、自動車メーカーに対し、内外装から電子制御の仕組み、新たなモビリティサービスなどを実現するための製品/サービスを提供する企業。一方の日立産業制御ソリューションズは、産業機器やその制御、およびセキュリティや組み込みの分野で事業展開している。

 今回、両社が協業することで、世界中の自動車メーカーおよびメーカーに直接部品を納入する部品メーカー(Tier1)に向けて、最新の開発動向や国際的な標準規格の情報の提供、およびそれらに対応するための技術支援サービスの提供などを目指す。具体的な協力体制については今後、詰める。

 自動車業界は、電気自動車(EV)など新たな動力源への移行や、自動運転を契機にした移動中に提供できるサービスの開発など、従来の車作りに留まらない変革を求められている。自動車の中身が全く異なるものになるほか、製造方式によってはエコシステムも大きく変化するとみられている。

 特に、自動運転のためなどのソフトウェア技術は進化が早く、世界的な動向を深く理解することが難しくなっていく。そうしたニーズに対し、IAVと日立産業制御ソリューションズは協業により、最新技術の提供力を高めたい考えだ。