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アナログメーターの値をカメラで撮影し読み取るサービス、日立システムズが開始

DIGITAL X 編集部
2018年4月9日

プラントなどに設備に設置されているアナログメーターの値をカメラで撮影して読み取るサービスを日立システムズが2018年3月30日から販売している。安価なネットワークカメラを使用することで、月額利用料金を500円からに抑えた。

 日立システムズが提供するのは「カメラ利用型メーター自動読み取りサービス」。工場やビル、プラントなどに設置されているアナログメーターをカメラで撮影。その画像を分析することでメーターの計測値を数値データとして取り出す。液晶パネルなどを使った文字表示型のメーターにも対応する(図1)。

図1:「カメラ利用型メーター自動読み取りサービス」が対応するメーターの例

 工場でIoT(Internet of Things:モノのインターネット)などに取り組む際には、メーターの値を読み出すことが1つの課題になることが多い。専用メーターへの入れ替えや、センサーのための電源・通信環境の整備などが必要で、導入・運用コストを押し上げる要因になっている。また専用メーターへ切り替えるには設備を一時停止させなければならない。

 日立システムズが提供するサービスは、センサー用電源が確保できる現場を対象にしたもの。安価なネットワークカメラと一般的な無線LAN機器などを使うことで導入コストを抑えた。カメラをメーターに外付けするだけのため設備を停止する必要はない。なお電源が確保できない現場に対しては、日立製作所がメッシュ型ネットワーク機能を持つ「レトロフィット無線センサー」を提供している(関連記事参照)。

 カメラ利用型メーター自動読み取りサービスの利用料金は、初期導入費用が25万円(税別)から、月額利用料はメーター1つ当たり500円(同)から。初期費用には、電源工事やネットワーク工事、各種ハードウェアの費用は含まれていない。

 日立システムズは今後、収集したメーター値をグラフなどの形で表示する機能などを追加する予定である。