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LoRaWAN使うトイレIoTなどのパッケージ製品、マクニカネットワークスが販売

志度 昌宏(DIGITAL X 編集長)
2018年5月16日

低消費電力の広域ネットワークを構築するための通信規格であるLoRaWANを使ってIoT(Internet of Things:モノのインターネット)システムを構築するためのパッケージ製品をマクニカネットワークスが2018年6月から販売する。2018年5月8日に発表した。

 ネットワーク機器事業などを手がけるマクニカネットワークスが販売する「LPWAパッケージ」は、LoRaWANネットワークを利用してIoT(Internet of Things:モノのインターネット)システムを構築するためのセット商品。LoRaWANのネットワークサーバーとゲートウェイ、エンド端末、表示用アプリケーションを1つにまとめてある(図1)。

図1:LPWAパッケージを使ったシステム構成の例(同社ホームページより)

 LPWAパッケージとしてはまず、(1)トイレの利用モニタリング、(2)空間環境モニタリング、(3)駐車モニタリングの3種類を販売する。トイレの利用モニタリングは、エンド端末にドアの開閉センサーを組み合わせたもので、トイレの利用状況をモニタリングする仕組みなどに利用できる。

 空間環境モニタリングは、温湿度、CO2、CO、PM2.5を測定するセンサーを組み合わせたもので、オフィスの温湿度などのモニタリングなどに利用できる。駐車モニタリングは、パーキング用の赤外線センサーを組み合わせることで、地下駐車場や近隣駐車場の空き状況の監視などに利用できる。

 利用している無線通信規格のLoRaWANは、免許が不要なサブギガ(920MHz)帯を利用しており、任意の場所で通信インフラを構築できるもの。LPWAパッケージでは、同ネットワークのためサーバーやゲートウェイなどに用途別のセンサーなどを組み合わせることで、システム稼働までの期間短縮が図れるとしている。

図2:LPWAパッケージの各表示アプリケーションの画面例(プレスリリースより)

 マクニカネットワークスは今後、他用途に向けたパッケージ製品も展開したい考えである。