• News
  • 流通・小売り

独自の無人レジを使った小売店が米サンフランシスコに開店、米Standard Cognition

DIGITAL X 編集部
2018年9月26日

小売店向けの無人レジ化システムを開発・販売する米Standard Cognitionが、自社開発したシステムを使った直営店を米サンフランシスコの市街地に開店した。来店客はスマートフォン用アプリケーションを起動したうえで、棚から品物を取り出すし店外に出れば決済が完了する。2018年9月7日に発表した。

 米サンフランシスコに開店した無人店舗の名前は「Standard Market」(図1)。米Standard Cognitionが開発した無人レジシステム「Standard Checkout」を導入した同社の直営店である。レジでの精算が不要な買物の便利さを体験してもらうことと、システムの実用性を検証するのが目的だ。

図1:サンフランシスコ市街地に開店したStanndard Marketの店内の様子

 Standard Checkoutは、店舗の天井に設置したカメラの画像を元に精算するシステム。来店客1人ひとりの行動を認識し、どの商品を棚から取り出し、どの商品を持って店舗から出たかを把握することで、顧客が商品を持って店を出るだけで決済を済ませる。レジを操作する店員を配置する必要がなく、店舗の運用コストを削減できるとしている。

 来店客の購入情報を蓄積し分析する機能も持ち、品ぞろえの見直しに役立てられる。カメラによる画像に基づくため、大規模な売り場のレイアウト変更や、タイムセールなどの特売にも、そのまま対応できる。

 今回開店した店舗では、営業時間の延長や品ぞろえの拡充、収容客数の拡大などを予定する。2018年内にはアプリを持たない来店者が、現金やクレジットカードで決済できる仕組みも導入するとしている。