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北海道から沖縄まで地銀4行が連携したアイデアコンテスト、勝者は介護支援サービスに
「X-Tech Innovation 2019」グランプリファイナルより
最優秀賞はセンサー使った介護支援サービスに
審査の結果、最優秀賞にはZ-Worksの「IoT×クラウドAIによる介護支援サービス」が選ばれた(写真2)。介護施設の居住室などに様々なセンサーを配置し、収集したデータをクラウドで解析する。
たとえば、非接触型の心拍センサーや人感センサーで要介護者の行動やバイタルデータや室内温度などを収集・検知する。それらを解析することで、要介護者の状態を把握したり、異常を検出してスマートフォンなどの画面に表示したりする。重大事故の防止しや作業負荷の軽減により、スタッフの離職防止効果も期待する。
サービスの開発に当たっては「シンプルな操作性を目指している。センサーやアプリのすべてを自社で開発した」とZ-Works代表取締役共同経営者の小川 誠氏は語る。受賞後の挨拶では「自身も肉親が介護状態になったことがある。介護支援のサービスが評価されて大変嬉しい」と語った。
優秀賞は、airforce solutionsの『「AMATERAS RAY」で実現する誰でも簡単AIミライ予測』が受賞した(写真3)。観客の投票で選ばれるオーディエンス賞のダブル受賞だった。
同サービスは、ビッグデータを分析し推論・判断するAIを専門家以外でも利用できるようにするもの。数クリックでAIによる未来予測を可能なため、世界で戦える人材に求められるリテラシーを身に付けられるとする。同社は、製品別の需要予測モデルや、金融機関の自動審査のための与信モデルを構築した実績がある。
表彰後、ふくおかフィナンシャルグループの横田氏が審査員を代表して講評し「さまざまな分野のスタートアップが出場するようになりプレゼンテーションの技術やレベルも上がっている。大変に楽しいコンテストだった」と総括した(写真4)。