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ビルやマンションの共有設備に触れずに移動・生活するためのソリューション、日立と日立ビルシステムが体系化
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大防止策として、ビルやマンションにおけるエレベーターなどの共用設備に手を触れずに移動できるようにする仕組みなどを日立製作所と日立ビルシステムが体系化し、2020年5月から順次提供を開始する。2020年4月28日に発表した。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染リスクの低減には、共用部などを介した感染を防止するための消毒・清掃に加え、それら共用部に触れないことも重要な対策の1つになる。
今回、日立製作所と日立ビルシステムは、ビルやマンションなどの建物内において、エレベーターなどの共用設備に手を触れずに移動したり、人との接触機会を低減したりするための「タッチレスソリューション」を体系化した。大きく(1)共用設備に触れないための仕組みと(1)対面業務の削減からなっている。
共用設備に触れないための仕組みでは、画像解析や「ハンズフリータグ」を活用し、入口の自動ドアやセキュリティゲートの通過、エレベーターの呼び出しや行先階の選択、入退室管理システムの開錠などを非接触で行えるようにする。
そのために防犯カメラなどで顔認証を行う画像解析サービスを開発したほか、人の流れに応じでエレベーターの運行を管理するシステム「FI-700」に画像からの人流解析結果を連携し、エレベーターの待ち時間を減らし出勤時などの混雑を軽減できるようにもする。
対面業務の削減には、人型コミュニケーションロボの「EMIEW4(エミューフォー)」あるいは卓上型の「EMIEW-TT(エミューティーティー)」を使い、受付や案内、巡回監視などの屋内業務の一部を代替する(写真1)。
たとえば病院・福祉施設では、EMIEW-TTで来訪者を検出し、音声案内や画面情報で簡易的な問診を実施。その後にEMIEW4が来訪者を誘導して案内するといった使い方ができるとしている。
なお人流予測型エレベーター運行管理システム「FI-700」は2020年5月18日から販売。画像解析技術なども5月以降、順次提供していく。