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アジャイル開発プロジェクトのマネジメントサービス、TISが開始
ソフトウェアのアジャイル開発プロジェクトの進捗管理を支援するサービスを、ITサービス大手のTISが2020年7月2日開始した。PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)の機能を提供し、組織への定着を図る。同日に発表した。
TISが2020年7月2日に開始した「アジャイルPMOサービス」は、事業会社がソフトウェアをアジャイル開発手法に沿って開発するプロジェクトを支援したり組織への定着を図ったりするサービス。プロジェクトの進捗を管理するPMO(プロジェクトマネジメントオフィス)の機能を提供する(図1)。
TISは、アジャイル開発プロジェクトの進捗管理の専門家を用意し、事業会社のアジャイルプロジェクトの進捗管理を支援する。アジャイル開発の考え方や製品/サービスの開発フローなどに関する一連の原則やプロセス、これまでの実践経験から得たベストプラクティスなども提供する。
PMOの機能についてTISは、「プロジェクトの状況を早期かつ正確に可視化しながら、仕組みを整備し、現場を教育することで、リスクの早期検知と原因特定、対策の実行が可能になりプロジェクトを成功に導ける。組織全体にアジャイル開発を定着させ、自走を可能とするために求められる」と説明する。
アジャイルPMOサービスとしては、(1)アジャイル開発チームを支援する「アジャイル開発実行支援」、(2)企業全体に定着を図るための「組織支援」、(3)現状を把握し改善につなげる「診断/アセスメント」、(4)人材を育成するための「アジャイル教育支援」の4つのサービスを提供する(図2)。
これらのサービスにより、アジャイル開発の導入から組織定着までをカバーする。企業全体にアジャイルを導入・定着させるために、経営層や組織の統括本部、開発チームなど各階層に求められるマインドセットの醸成やプロセスの変革などにも踏み込む。
アジャイル開発の手法には、米Scaled Agile(SAI)が提供する大規模アジャイル開発のフレームワーク「SAFe(Scaled Agile Framework)」を使う。そのためTISは、SAIのブロンズパートナー契約を結んだ。2021年度には、より多くの認定技術者の登録を求められるゴールドパートナー契約を結ぶとしている。
ちなみに2020年7月7日時点のSAIのサイトによれば、ブロンズパートナーはオージス総研とアルカディアに続く3社目。ゴールドパートナーには、NTTデータとTDCソフト、富士通がなっている。