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トイレに設置したIoT電球で高齢者を見守るサービス、NTTレゾナントが一般にも販売

DIGITAL X 編集部
2021年2月22日

高齢者の見守るためにトイレにIoT(Internet of Things:モノのインターネット)対応の電球を設置し、点灯記録から日常生活における変化を検知するサービスをNTTレゾナントが2021年2月8日に発売した。専用アプリを使って家族に通知する。同日に発表した。

 NTTレゾナントの「goo of thingsでんきゅうAI」は、高齢者を見守るためのサービス。トイレに専用のIoT(Internet of Things:モノのインターネット)対応のLED電球を設置し、その点灯記録から高齢者の動きを検知する。事業者向けに2020年12月から販売してきたものを、一般消費者に向けても同社のECサイト「gooストア」で販売する。

図1:「goo of thingsでんきゅうAI」の利用イメージ

 goo of thingsでんきゅうAIは、2020年3月に発売した高齢者向け見守りサービス「goo of thingsでんきゅう」の高機能版になる。1カ月分の点灯情報から高齢者の行動パターンの変化を抽出し、AI(人工知能)技術を使って分析することで、日常生活を送るのに必要な身体機能の低下リスクの有無を判定する。でんきゅうでは、事前設定に基づいてアラートを発する安否確認の機能だけだった。

 判定できるのは、歩行や食事・排泄など基本的な日常生活動作(BADL:Basic Activity of Daily Living)と、家事や電話応対、交通機関の利用など、より高次な手段的日常生活動作(IADL:Instrumental Activity of Daily Living)である。

 判定結果は、高齢者を見守りたい家族に「でんきゅうAIレポート」として定期的に通知する(図2)。

図2:AI技術を使って判定した「でんきゅうAIレポート」のイメージ

 NTTレゾナントは「goo of things」を2019年4月に提供を開始した。2020年2月〜6月には青森県むつ市で高齢者向け見守りサービスの実証事業を実施。2020年6月からは子ども向け見守りサービス「goo of thingsいまここ」を開始している。goo of thingsでは、子どもから高齢者までの生活に馴染むIoTサービスを目指しているという。

 goo of thingsでんきゅうAIの利用料金は、専用のIoT電球本体と内蔵する通信SIMを含めた初期費用が1万780円(税込、以下同)。2カ月目以降は月額1078円になる。