- News
- 共通
球場を拠点にしたアクセラレーションプログラム、北海道Fビレッジで始動
Scrum Venturesとスクラムスタジオがファイターズと組んで展開
スタートアップのサポートは、パートナー企業や自治体、関係団体らが参加する異業種コミュニティと連携して提供する。支援ポイントとしては、事業内容の精度と日本市場への適用性の向上、北海道での事業展開の加速、バートナーとの事業共創促進の3つを挙げる。スタートアップに提供できる価値としては、事業連携へのスピード、大規模なマーケティングの機会、新しい地域への展開可能性、そして主にScrumVenturesによる資本提供を挙げた。
パートナーとしては、企業からはヤマト運輸とJTBが、自治体からは北海道と北広島市が、サポート役としてJETRO(日本貿易振興機構)、ERIA(東アジア・アセアン経済研究センター)、スマートシティ・インスティテュートが、それぞれ参加する(図3)。加えてアドバイザーに北海道日本ハムファイターズ チーフ・ベースボール・オフィサーの栗山 英樹 氏が就いた。
具体的な投資金額などは、法規上の制約から公開できないとする。スタートアップを支援する施設については2028年夏頃に何らかの形で提供することを予定
スマートシティに続く活動の一環としてスタートアップを支援
パートナーとして参加するファイターズ スポーツ&エンターテイメント常務取締役開発本部長の前沢 賢 氏は、「Fビレッジは、エスコンフィールドを中心とした街づくりプロジェクトとして注目されており、地域の活性化および社会貢献の重要な役割を担っている。グローバルに活躍するイノベーターにとって理想的な環境を備えている」と説明する(写真2)。開業3年目のFビレッジには、1年に346万人が、2年目には418万人超が来場したとする。
今回、プログラムに参加したのは「事業推進において我々は、現状維持は退化であり、常に新しいことをやり、北海道にとって価値ある会社がならなければいけないと考えているためだ」(前沢氏)という。
加えて「30年前はスタートアップを立ち上げるのは大変だったが、今は若者がチャレンジできるようになった。リモート環境が定着し、世界から北海道に人が集まる可能性もできた。実証実験に終わらせず実装を目指すまでを支援し、人々の暮らしを良くすることに真剣に取り組む革新的なスタートアップが生まれてほしい」(前沢氏)と期待する。
HFXプログラムの立ち上げでは、米ウィスコンシン州のアクセラレーターファンド「TitletownTech」を参考にしたという。地元のNFL(アメリカンフットボール)チームGreen Bay Packersの拠点があるランボーフィールド西側の開発地区をベースに米Microsoftと共に立ち上げられたファンドである。スポーツビジネスを中心にスタートアップを支援し、これまでにスポーツやヘルスケア、農業などの分野で約40社のスタートアップに投資している。
TitletownTechのマネージングパートナーを務めるクレイグ・ディックマン氏は「意義ある問題を解決しようとするイノベーターや起業家の誕生が経済を強固にする。スタートアップエコノミーでは強力なパートナーシップが重要な役割を担う。私たちの場合、住宅と商業、遊ぶ場所が一体になった環境を整え、起業家を鼓舞し、創造的なプロセスを支援している。スポーツとコミュニティを結びつけることが、新たな開発や価値創造のきっかけになると信じている」と話す(写真3)
スタジアムを拠点にしたスタートアップ支援という新しい試みが今後、どのように進展していくのか注目したい。