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半導体設計から製造までのIPや関連情報を管理するアプリ群、米ArasがPLMに追加

DIGITAL X 編集部
2026年8月14日

半導体の設計から製造までに関わるデータを横断的に管理する業界向けアプリケーション群を、PLM(Product Lifecycle Management:製品ライフサイクル管理)ソフトウェアの米Arasが追加した。製品ライフサイクル全体の情報を関連付けて扱うことで、IP(Intellectual Property:知的財産)管理や製造プロセスの可視化を強化し、長期にわたる意思決定の精度向上につなげられるようにする。2026年7月14日(米国時間)に発表した。

 米Arasの「Industry Accelerator」は、半導体メーカーなどを対象に、半導体の設計・製造データを管理するためのアプリケーション群。PLM(Product Lifecycle Management:製品ライフサイクル管理)ソフトウェア「Aras Innovator」を基盤に業界の業務プロセスに合わせた機能を組み込み、製品や製造、IP(Intellectual Property:知的財産)などの情報を関連付けて管理する。これにより、設計変更などが後工程の製造に与える影響を把握できるようにするという。

 Industry Acceleratorは、Aras Innovatorが備える製品エンジニアリング、変更管理、サプライヤー連携、コンプライアンス、シミュレーションに関する製品データ管理、品質管理などの機能に、半導体の設計・製造に特化したアプリケーションを補完する。

 具体的に提供するアプリケーションは(1)ステージゲートプログラム・ポートフォリオ管理、(2)IP管理、(3)製造プロセス・製造関連情報管理の3つ。単体での導入のほか、組み合わせて利用可能だという。

 ステージゲートプログラム・ポートフォリオ管理は、製品開発などのプログラムに設定したマイルストーンと、製品、製造、サプライヤー、品質、コンプライアンスに関する情報を関連付けて管理する機能。半導体チップからシステムまでのライフサイクルを通じて、プログラムの進捗と関連する製品情報をまとめて扱えるようにする。

 IP管理は、半導体IPに関する情報を管理するための機能。製品との関連に加えて、ライセンス、輸出管理、設計変更に関する情報を追跡する。IPを利用する製品や設計変更などとの関係を管理することで、IPの再利用可能にするという。

 製造プロセス・製造関連情報管理は、設計側で管理する製品情報と製造工程に関する情報を関連付けて管理する機能。対象には、製造プロセスの計画、製造関連情報、作業指示書、検証・認定のエビデンス、製造準備状況などのデータがある。

 Arasによると、企業がAI(人工知能)技術をエンジニアリング業務に適用するうえで、製品ライフサイクル全体のデータを連携する「デジタルスレッド」の管理が重要になると説明する。

 また、半導体業界では、IPの再利用や設計・製造に関する意思決定が長期にわたって事業に影響するため、追跡可能な形で管理することが求められるという。