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神奈川県タクシー協会、配車アプリの運用を今夏には県内全域に拡大

DIGITAL X 編集部
2018年4月27日

神奈川県タクシー協会は、スマホを使ってタクシーの配車を依頼するための配車アプリの運輸を2018年4月19日に開始した。まずは横浜と川崎の両市内で運用するが、2018年夏には県内全域で利用できるようにする。

 配車アプリは、乗りたい場所を指定し、配車を依頼するためのスマホ用アプリケーション。神奈川県タクシー協会が導入した配車アプリでは、周囲を走っているタクシーが確認でき、到着予定時間も分かる(図1)。

図1:アプリを開くと、周囲を走るタクシーを地図上で確認でき、すぐに呼び出せば、何分くらいでタクシーが到着するかを表示する

 さらに、利用者と指定場所にやってきたタクシーがお互いをすぐに見つけられるように定型メッセージを交換する機能もある(図2)。オンライン決済に対応し、クレジットカード情報を登録しておけば、目的地到着後に自動で決済処理が実行されるので、利用者はタクシーから降りるだけで済む。タクシーにはアプリと連携する車載端末を搭載する。

図2:タクシーが指定の場所に到着したところ(左)。タクシー運転手とユーザーが定型メッセージを交換しているところ(中)。クレジットカードを登録しておけば、料金はオンライン決済で自動的に支払える

 利用する配車アプリは、DeNA(ディー・エヌ・エー)が開発した「タクベル」。神奈川県タクシー協会の推奨アプリとし、協会加盟の182事業者のうち82事業者がタクベルの導入を決めている。今夏には神奈川県内全域で使用可能にする計画である。

 タクベルには今後、AI(人工知能)による需要予測システムを追加する予定だ。タクシーが走行したルートや車速などのデータと、気象やイベント、商業施設などの各種データを組み合わせて分析することで、乗客が多そうなエリアを予測する。運転手には、需要が見込めるルートを走行するように薦める。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名一般社団法人神奈川県タクシー協会
業種交通
地域横浜市と川崎市から始め神奈川県全域に広げる
課題タクシーの利便性を高め利用者を増やしたい
解決の仕組みスマホ用の配車アプリを導入し利用者が求める場所に配車する
推進母体/体制一般社団法人神奈川県タクシー協会、DeNA(ディー・エヌ・エー)
活用しているデータ各タクシー車両の位置、利用者が配車を依頼した位置など
採用している製品/サービス/技術タクシー配車用スマホアプリ「タクベル」(DeNA製)
稼働時期2018年4月19日