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イスラエルの配管部品大手Ham-Let Group、設置済み配管の監視にIoTシステムを導入
2018年5月8日
イスラエルの配管部品大手であるHam-Let Groupは、設置した配管に発生した漏れや破裂などを、すぐに発見するためにIoT(Internet of Things:モノのインターネット)の仕組みを導入した。システムを納めた独Siemensの日本法人が2018年4月26日に発表した。
イスラエルのHam-Let Groupは配管部品の大手メーカー。設置した配管に漏れや破裂が発生したことを早期に検知するために、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)の仕組みを導入した。バルブや継手などにセンサーを取り付け、その計測データをAWS(Amazon Web Services)上で動作する独SiemensのIoT基盤「MindSphere」で管理する。
センサーデータは配管の近く置いたエッジコンピューターに一時集積し、それをクラウドに送る。エッジコンピューター上ではAWSのエッジ用実行環境である「AWS Greengrass」を動作させている。
クラウドに蓄積したデータは、AWSのデータ分析機能「AWS IoT Analytics」で分析。AWSの機械学習サービス「Amazon SageMaker」も採用し、センサーデータの分析から配管が破裂する前に、その兆候をつかめるようにする考えだ。
MindSphereがAWS上で動作するようになったのは、2018年2月に発表した最新版から。Ham-Let Groupは最新のMindSphereを採用したうえで、データ分析や機械学習など、自前での構築では時間がかかる機能は、AWSの機能を使うことで、実システムを早期に構築できたとしている。
企業/組織名 | イスラエルHam-Let Group |
業種 | 製造 |
地域 | イスラエル・ナザレ=イリト |
課題 | 設置した配管における漏れや破裂などの発生を、いち早く検知したい |
解決の仕組み | バルブや継手などにセンサーを設置し、計測値をクラウドに送信して分析する |
推進母体/体制 | Ham-Let Group、独Siemens |
活用しているデータ | 配管各部の温湿度、圧力、振動、音響などのデータ |
採用している製品/サービス/技術 | IoT向けクラウド基盤「MindSphere」(独Siemens製)、パブリッククラウド基盤「Amazon Web Services」、IoTデータ分析基盤「AWS IoT Analytics」、エッジコンピュータ向け実行環境「AWS Greengrass」、機械学習サービス「Amazon SageMaker」(米Amazon Web Services製) |
稼働時期 | 不明 |