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バレーボールのVリーグ、来場者向けファンサービスにスマホアプリを導入

DIGITAL X 編集部
2018年10月2日

バレーボールの「Vリーグ」は、2018年10月26日に開幕する2018/19年シーズンから、公式スマホアプリを活用したファンサービスを開始する。

ファン層の拡大を狙う。アプリとシステムを構築したNECが2018年9月14日に発表した。

 Vリークを主催する日本バレーボールリーグ機構は、2018年10月26日に開幕する2018/19年シーズンから構成を再編し、新生Vリーグとして再スタートを切る。「スポーツで稼ぎ、その収益をスポーツに還元する」ことを標榜し、バレーボールの「スポーツビジネス化」を推進していく。

 そのための目玉の1つが、2018/19年シーズンから導入する公式スマホアプリの「Vアプリ」。試合会場内限定の映像を配信するほか、試合結果や各種成績、チームや選手のデータなど、試合会場での観戦に役立つ情報を提供する。来場ごとに電子スタンプを発行し、その数に応じてクーポンを贈る(図1)。

図1:Vリーグが2018/19年シーズンから導入する公式スマホアプリ「Vアプリ」

 来場回数に応じたクーポンなどは、試合会場への再来場を促すのが狙い(図2)。アプリから収集したデータは、日本バレーボールリーグ機構が導入するダッシュボードに表示し、ファンの興味に合わせて配信する情報を企画し、ファンサービスの向上を図りたい考えだ。

図2:各種サービスを提供して再来場を促し、新たなファン層の拡大を狙う

 将来的には、顔認証などを利用したチケットレス入場や、観戦席からスマートフォンで飲食品を注文できるサービスの提供を予定する。蓄積したデータをAI(人工知能)で分析し、効果的な集客策を立案するとしている。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名日本バレーボールリーグ機構(Vリーグ)
業種サービス
地域東京都中央区
課題バレーボールのビジネス化を図り収益を確保するために、繰り返し試合観戦に訪れるファン層を拡大したい
解決の仕組み公式のスマホアプリを投入し、チームや選手の情報を廃止し観戦を楽しめるようにするほか、電子スタンプを発行し来場回数に応じてクーポンを贈る
推進母体/体制人日本バレーボールリーグ機構、NEC
活用しているデータチームデータ、選手データ、1人ひとりのファンの来場回数データなど
採用している製品/サービス/技術スマホアプリ「Vアプリ」(NECがバックエンドの仕組みを含めて開発)
稼働時期2018年10月26日