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朝日生命、データを活用する「ヘルスケア型保険」などをDeNA子会社と共同で開発

DIGITAL X 編集部
2019年4月24日

朝日生命保険は2019年度下期から、データやモバイル端末用アプリケーションを活用するヘルスケア分野の保険商品を順次提供する。そのために、ディー・エヌ・エー(DeNA)の子会社であるDeSCヘルスケアと提携し、商品を共同で開発する。2019年3月19日に発表した。

 朝日生命保険が提供を予定するのは、(1)顧客の健康増進を支援するサービス (2)日々の健康管理や健康リスクの低減も併せて支援する「ヘルスケア型保険」の2つ。”万が一”に備えるだけでなく、健康増進や、疾病罹患率の改善を図り、少子高齢化に伴う医療費問題といった社会課題の解決に取り組むとしている。そのためにDeNAの子会社であるDeSCヘルスケアと業務提携し、商品/サービスを共同で開発する。

 健康増進支援サービスは2019年度下期から提供する予定だ。DeSCヘルスケアが運営する、健康保険組合・健診機関向けのサービス「KenCoM」をベースに開発する。現在の生活習慣に基づく健康リスクの予測を基に、生活習慣の改善によるリスク低減を支援する各種プログラムを提供する。

 モバイル端末用の専用アプリケーションでは、健診結果が閲覧可能なほか、利用者それぞれに日々の健康情報を配信したりポイントを付与したりすることで、楽しみながら健康増進が図れるようにする。関連イベントも開催する。

 ヘルスケア型保険は2020年度以降に提供する予定だ。DeNAが提供するヘルスケアサービスから得られる、健康に関わる行動変容に関する知見や、そのエビデンスデータを利用する。

 並行して生命保険市場の新たな開拓手法を構築する。DeNAのサービス運用とデータ分析の経験に基づく、サービスを使い始めたり使い続けたりもらうためのノウハウや、朝日生命が持つ生命保険商品の企画・開発・販売のノウハウを生かすとしている。

 ちなみにDeNAはヘルスケア領域ではメットライフ生命とも健康増進型の保険やサービスの提供で業務提携を結んでいるほか、SOMPOフォールディングストは自動運転関連サービスの領域で合弁会社を設立してもいる。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名朝日生命保険
業種金融・保険
地域東京都千代田区(本社)
課題”万が一”に備える生命保険に加え、健康増進を支援し、医療費問題などの社会課題に対処したい
解決の仕組みDeNAおよび、その子会社と提携し、モバイルアプリケーションやオンラインサービスの開発・運用ノウハウやデータ分析ノウハウを利用して新しい保険の商品/サービスを開発する
推進母体/体制朝日生命、DeNA、DeSCヘルスケア
活用しているデータDeNAのヘルスケアサービスから得るエビデンスデータなど
採用している製品/サービス/技術健康増進支援サービス「KenCoM」(DeSCヘルスケアが提供)や、モバイル端末用の専用アプリケーションなど
稼働時期2019年度下期から順次提供