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在宅医療などオンライン診療システムのための基盤機能のOEM、オプティムが開始

DIGITAL X 編集部
2020年4月20日

オンライン診療システムを開発するための基本機能群のOEM(相手先ブランドによる生産)提供を、AI(人工知能)開発などを手がけるオプティムが開始した。自社が手がける医療・看護支援サービスなどで利用している機能などを提供する。2020年4月16日に発表した。

 オプティムがOEM(相手先ブランド)提供するのは、遠隔制御技術などを含む「オンライン診療プラットフォーム」。同基盤上にオンライン診療のほか、在宅医療や保健指導、健診、人間ドック、検査などの医療サービスを構築できるという(図1)。

図1:オンライン診療プラットフォームのイメージ

 同プラットフォームは、ビデオ通話やチャット、ヘルスケアデバイスとの連携のほか、予約や薬・処方箋の配送支援、決済、統合的ID管理など、遠隔での医療サービスを始める際に必要になる機能を提供する。

 同じ画像を見ながら、赤ペンや指差しによる指示や状況説明ができる機能もある。同機能では特許を取得している。

 オプティム自身がこれまでに、テレビを使った在宅医療支援サービス「Smart Home Medical Care」やかかりつけ医診療のための「遠隔診療ポケットドクター」を提供。エヌ・デーソフトウェアが提供する訪問介護看護サービス「ほのぼのTV通話システム」などにプラットフォーム機能を提供してもいる。

 これらと同等の基盤機能を利用することで、オンライン診療で実績のある機能を使った医療関連サービスを短期間で構築できるとしている。

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、厚生労働省は20202年2月28日に「新型コロナウイルス感染症患者の増加に際しての電話や情報通信機器を用いた診療や処方箋の取扱いについて」を発表。これまで条件が限られていたオンライン診療について、臨時的・特例的に規制緩和が進んでいる。