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安藤ハザマと大成建設、ロードローラー向け自動操縦機能の開発プロジェクトに参画

DIGITAL X 編集部
2020年7月3日

安藤・間(安藤ハザマ)と大成建設は、建設機械に自動操縦機能を搭載するための業界標準機の開発プロジェクトに参加した。同プロジェクトを推進するJIG-SAWと酒井重工業が、安藤ハザマの参加を2020年6月8日に、大成建設の参加を6月12日に、それぞれ発表した。

 安藤・間(安藤ハザマ)と大成建設が参加したのは「Auto-Drive Synchronized Control System(ASCS)for Compaction Equipment」プロジェクト。ローラー重機メーカーの酒井重工業と、組み込み用IoT(Internet of Things:モノのインターネット)技術などを手掛けるJIG-SAWが2015年から共同で進めており、2020年2月には大林組も参画している。

 ASCS for Compaction Equipment」プロジェクトは、ロードローラー向け自動操縦機能を搭載する業界標準機の開発を目指すもの。酒井重工業製ロードローラーにJIG-SAWが開発する自律走行・操縦ソフトウエアを搭載し実現する。

 酒井重工業とJIG-SAW、および大林組の3社は総務省が実施する5Gの実証実験に参加している。今回、安藤ハザマと大成建設が加わったことで、建設業界からの参加企業は3社になった。

 酒井重工業とJIG-SAWは今後も、プロジェクトをより広範囲な共同体として展開していくことで、建機の自律走行・自動操縦の機能拡張や実用化に向けた取り組みを強化していく考えだ。

 建設業界では労働者不足が大きな課題になっている。ロードローラーなどの建機に自動操縦技術を導入することで、現場の生産性を向上させたいというニーズが高まっている。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名安藤・間、大成建設
業種製造
地域東京都港区(安藤・間の本社)、東京都新宿区(大成建設の本社)
課題建設業では労働不足が課題になっており、建設現場における作業の省人化、自動化による生産性向上を図りたい
解決の仕組み建機に自律走行および自動操縦の技術を搭載する
推進母体/体制酒井重工業、JIG-SAW、大林組、安藤・間、大成建設
活用しているデータ建機の位置や走行に関する情報
採用している製品/サービス/技術建機の自律走行および自動操縦技術(JIG-SAW製)
稼働時期2015年(「Auto-Drive Synchronized Control System(ASCS)for Compaction Equipment」プロジェクトの開始時期)