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滋賀県長浜市、1人暮らしの高齢者をロボットで見守るサービスを実証実験

DIGITAL X 編集部
2020年9月23日

滋賀県長浜市は、1人暮らしの高齢者を自宅にロボットを置いて見守るサービスの実証実験を2020年9月17日から開始する。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、心身機能の低下が危惧される高齢者の見守りと健康づくりをサポートするのが目的。見守りサービスを提供するNECが2020年9月9日に発表した。

 滋賀県長浜市が取り組むのは、ロボットを利用して1人暮らしの高齢者を見守る実証実験(図1)。75歳以上で1人暮らしの高齢者10人を対象に、2020年9月17日から11月16日まで実施する。

図1:高齢者の生活をサポートするロボットの主な機能

 高齢者を見守るロボットには、顔検知や音声認識の機能を搭載するコミュニケーション型ロボットの「PaPeRo i(パペロアイ)」(NECプラットフォームズ製)を使用する。PaPeRoが定期的に写真を撮影し家族に送信するほか、体操の動画などを配信し、高齢者の心身共に健康的な生活をサポートする。クラウド経由で、遠隔操作により部屋の様子を撮影したり生活の様子を記録したりもできる。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の広がりで、地域住民あるいは離れて暮らす家族が訪問して高齢者を見守り機会が減っている。外出自粛などに伴う高齢者の孤立や、心身機能の低下による介護リスクの増大も懸念されている。

 長浜市は本実証実験において、非対面での見守りや健康づくりを検証するとともに、2021年度以降、IT機器を活用した見守りや健康づくり支援体制を構築するための課題や有効性を検証するとしている。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名滋賀県長浜市
業種公共
地域滋賀県長浜市
課題コロナ禍で孤立しがちな1人暮らしの高齢者を見守り、心身共に健康にあってほしい
解決の仕組み高齢者宅にコミュニケーション型ロボットを設置し、顔検知や音声認識、画像撮影によって見守る。体操の動画などを配信し健康づくりをサポートする
推進母体/体制滋賀県長浜市、NEC、NECプラットフォームズ
活用しているデータロボットが撮影した写真、会話の音声、ロボットが記録した生活の様子
採用している製品/サービス/技術見守りサービス「みまもり パペロ」(NEC製)、コミュニケーション・ロボット「PaPeRo i」(NECプラットフォームズ製)
稼働時期2020年9月17日から2020年11月16日まで