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東京電力パワーグリッド、社用EVを休日に近隣住民とシェアする仕組みを実証
2020年10月13日
東京電力パワーグリッドは、社用EV(電気自動車)を休日に近隣住民にカーシェアリングサービスとして提供する実証実験を2020年10月3日に開始した。遊休資産を有効活用し、車両維持費用の削減を期待する。EVの導入を支援するDeNA(ディーエヌ・エー)が2020年10月2日に発表した。
東京電力パワーグリッドが実験するのは、社用EV(電気自動車)を休日には近隣住民に貸し出すカーシェアリングの仕組み(図1)。休日に稼働しないEV車両をレンタカーとして近隣住民に提供する。料金は実証期間中は1時間500円からで提供する。遊休資産を活用し、EV車両の維持費用を削減するとともに、シェアリングエコノミー社会を推進したい考えだ。
実験は、東電パワーグリッドが東京都江東区の敷地内駐車場にある日産リーフ2台を対象に2020年10月3日から12月20日まで実施する。車両にカーシェア受け渡し用の機器を取り付けることで、無人で受け渡しする。近隣住民は、カーシェアリングのサービス上で予約して利用する。
カーシェアリングサービスにはDeNA SOMPO Molilityが提供する「Anyca(エニカ)」を利用する。Anycaは、個人間のカーシェアリングのサービスだが、今回の実験では、レンタカー形態となる「Anyca Official シェアカー」としてEV車両を安価に提供する。
DeNAとDeNA SOMPO Molilityは2020年9月30日、東電パワーグリッドへのEVの導入支援サービス「企業向けEV導入ソリューション」を発表している。同ソリューションでは、EV車両のバッテリーの劣化を推定するために車両データの収集基盤を構築し、バッテリー残量や航続距離、充電状況などを把握する。今回の実証実験でも、同基盤が持つ機能を利用する。
企業/組織名 | 東京電力パワーグリッド |
業種 | 公共 |
地域 | 東京都江東区(東京電力パワーグリッドが持つ駐車場) |
課題 | 休日には遊休資産になる社用EV(電気自動車)を有効活用し、車両維持費用を削減したい |
解決の仕組み | カーシェアリングサービスを導入し、休日は社用EVを近隣住民にレンタカーとして提供する |
推進母体/体制 | 東京電力パワーグリッド、DeNA(ディー・エヌ・エー)、DeNA SOMPO Mobility |
活用しているデータ | EVの走行データなど |
採用している製品/サービス/技術 | 「Anyca Official シェアカー」(DeNA SOMPO Mobility製)、「企業向けEV導入ソリューション」(DeNA製) |
稼働時期 | 2020年10月3日から12月20日(実証実験の期間) |