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ユーコープ、来店者増に向け競合店の状況を可視化するシステムを導入

DIGITAL X 編集部
2021年3月22日

生活協同組合ユーコープは、競合店舗を含めた消費者の行動やニーズを位置情報や購買データを元に分析するサービスを2021年2月15日から導入している。来店者増に向けた施策立案に活用する。サービスを提供したipocaが2021年3月1日に発表した。

 ユーコープが利用を始めたのは、位置情報や購買データから「自店と競合店利用客の併用状況」や「競合店で何が購入されているか」といった分析データの提供するサービス(図1)。近年減少している来店者数の増加を図るための施策立案に利用するほか、データ活用により業務プロセスを改善する組織風土づくりにも取り組んでいく。

図1:データ分析サービス「ミセシル」が提供するデータ分析機能

 ユーコープは神奈川と静岡、山梨の3県で98店舗を運営している。来店者数が減少傾向にあり、(1)自店の商圏や近隣店舗との競合関係、自店が強い地域と弱い地域などを可視化したい、(2)来店者増のための施策や訴求方法の検討時に、より多くの材料を入手したい、(3)施策の効果検証を強化したい、といった課題を抱えていた。

 今回導入したのは、小売り流通向けスマホ購買データを対象にした分析サービスの「ミセシル」(ipoca製)。採用理由として、(1)競合の来店状況・併用状況が可視化できる、(2)対策の立案から広告の配信までをipocaが提案できる、(3)実施した施策の効果を検証できることを挙げている。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名生活協同組合ユーコープ
業種流通・小売り
地域横浜市(本部)
課題来店者の増加を図るための施策の立案・実行と検証ができる仕組みを作りたい
解決の仕組み位置データと購買データから競合店を含めた購買状況を可視化できるサービスを導入する
推進母体/体制生活協同組合ユーコープ、ipoca
活用しているデータ消費者の位置情報や購買データなど
採用している製品/サービス/技術小売り流通向けスマホ購買データマーケティングプラットフォーム「ミセシル」(ipoca製)
稼働時期2021年2月15日