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積水ハウス、賃貸契約と水道の使用開始をブロックチェーン技術で連携する実証実験を大阪市と

DIGITAL X 編集部
2021年6月2日

積水ハウスが賃貸契約と水道の使用開始手続きをブロックチェーン技術を使って連携する実証実験を大阪市と2021年5月20日に開始した。入居後に必要な水道や電気、ガスなどの契約手続きを容易にするのが目的だ。2021年5月19日に発表した。

 積水ハウスが実証するのは、賃貸物件の入居申し込みや契約時に得た入居者の本人確認情報を、入居後に利用する電気やガス、水道などの契約手続きにも再利用する仕組み。今回、同社の賃貸物件の入居者を対象に、大阪市の水道局と連携し水道の使用開始手続きをワンストップで完了できるようにする(図1)。

図1:賃貸契約と水道使用開始手続きのワンストップ化

 データ連携に同意する入居者は、積水ハウスの賃貸申込サイト「ShaMaison room Web」に必要な情報を登録すれば、水道の使用開始手続きが完了する。合わせて、大阪市水道局のコンタクトセンターにおける電話での申し込みについても、Web申請に切り替えることによるオンライン化の推進と業務の効率化に向けた効果も検証する。実験は、2021年5月20日から6月30日まで実施する。

 Webサイトと水道局のシステムは、積水ハウスが参加する企業間情報連携推進コンソーシアム(NEXCHAIN)がブロックチェーン技術を使ったデータ連携基盤「NEXCHAINプラットフォーム」を介して連携する。実験の企画・推進は、NEXCHAINプラットフォームを開発する日立製作所が取りまとめる。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名積水ハウス
業種製造
地域大阪市(本社)
課題賃貸物件に入居する際に発生する賃貸契約や電気・ガス・水道などの使用開始手続きなどを容易にしたい
解決の仕組みブロックチェーン技術を使ったデータ連携基盤を使って、賃貸契約時に取得した入居者情報を水道などの使用開始手続きと連携させる
推進母体/体制積水ハウス、大阪市、企業間情報連携推進コンソーシアム(NEXCHAIN)、日立製作所
活用しているデータ賃貸物件入居者の氏名や住所といった本人確認情報など
採用している製品/サービス/技術データ連携基盤「NEXCHAINプラットフォーム」(ブロックチェーン技術を使って日立が開発)
稼働時期2021年5月20日~同年6月30日