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カインズ、大型店舗でのインテリア商品選びを生成AIによる画像生成で解消へ

「AWS Retail & CPG Expo 2026」より、カインズ 情報システム事業部の菅 武彦 氏とアジアクエスト デジタルトランスフォーメーション事業部の向井 剛志 氏

上田 羽純(DIGITAL X 編集部)
2026年5月26日

事前の生成と確認で画像品質を担保

 Fitting RoomはAIソフトウェア開発などを手掛けるアジアクエストと共同開発した。同社デジタルトランスフォーメーション事業部 デジタルエンジニアリング部 Eビジネスエンジニアリング課 マネージャーの向井 剛志 氏はFitting Roomの開発について「画像生成時の出力精度に揺らぎが出てしまうという課題があった」と説明する(写真2)。

写真2: アジアクエスト デジタルトランスフォーメーション事業部の向井 剛志 氏

 そのため店頭のシステムでは「事前に生成した画像を顧客に提示する形式を採用している」(向井氏)。具体的には、部屋と商品の写真から設置イメージを生成AIで複数回生成。その中から「十分な品質で生成できている」とカインズの担当者が判断した画像を店頭提供用として承認する。顧客がタッチパネル上で部屋の写真と商品を選べば、その組み合わせの承認済み画像を表示する(図3)。

図3:生成した画像の中から高品質なもののみを事前に選んで保存し、顧客に提供する

 このとき、イメージ画像は生成AIアプリケーションの開発・実行基盤「Amazon Bedrock」(米AWS製)上で生成している。承認した画像はクラウドストレージの「Amazon S3(Amazon Simple Storage Service)」(同)に保存し、コンテンツ配信サービス「Amazon CloudFront」(同)を使って表示する。

 管氏は「当社が多くのDIY(Do It Yourself)向け製品を提供しているように、情報システム部門のエンジニアもDIYの精神を重視し、何事も自分たちで創ることをモットーに、顧客の困りごとを解決していきたい」(菅氏)と力を込める。

企業/組織名カインズ
業種流通・小売り
地域埼玉県吉川市(吉川美南店)
課題店頭での新しい顧客体験を提供するために店舗が大型化しているが、広い店舗は目当ての商品の売り場や顧客自身の現在地が分かりづらかったり、多くのインテリア商品が顧客の部屋に合うかどうかのイメージを想像しづらかったりする
解決の仕組み売り場を地図表示する電子カタログや、顧客の現在地を表示するスマートフォン向けアプリケーションを提供したり、部屋の写真と商品写真を生成AI技術で生成したイメージ画像を提供したりする
推進母体/体制カインズ、アジアクエスト
活用しているデータスマートフォンの現在地情報、部屋の写真データ、商品の写真データ
採用している製品/サービス/技術イメージ画像提供サービス「Fitting Room」(カインズとアジアクエストが開発)
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