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音質の悪いオンライン会議は従業員にストレス与え判断力を下げる

「DIGITAL X DAY 2022〜働き方改革を実現する『チームビルディング』」より、シュア・ジャパンの大友 裕己 氏

阿部 欽一
2023年2月14日

専門家による設計や設定をソフトウェアで自動化

 STEM ECOSYSTEMは、(1)ハードウェアデバイスと(2)それを適切に利用するための設計・管理ツールからなっている。

 ハードウェアデバイスには、スピーカーホンの「Stem Table」(卓上設置型)と「Stem Wall」(壁面設置型)、天井設置用マイクの「Stem Celling」、ネットワーク対応型スピーカーの「Stem Speaker」がある。

 Stem Tableと同Wallは、エコーキャンセラーとノイズキャンセラーの機能を持つ。Stem Ceilingはさらに、収音範囲外の音を排除する「フェンシング機能」も持っている。Stem Speakerは、天井だけでなく、壁面や卓上にも設置できる。これらデバイスは、デバイスハブ「Stem Hub」を使えば最大10台まで連携動作させられる。操作用のタッチパネル式コントローラー「Stem Control」も用意する。

 設計・管理ツールは、STEM ECOSYSTEMの導入前の検討から、設定・調整、監視・管理までをWebブラウザーから可能にする。具体的には、(1)「Room Design」、(2)「Room Adapt」、(3)「Room Check」、(4)「Remote Management」などの機能を提供する。

 Room Designは導入検討用のツールで、部屋の形状やテーブルおよびデバイスのレイアウトをシミュレーションすることで、必要なデバイスの種類や台数を提示する(図2)。

図2:「Room Design」は、会議室の状態に合わせて導入機器をシミュレーションできるソフトウェア

 Room Adaptは、部屋の音響特性からデバイスの設定を自動で調整することで、専門業者による設定・調整を不要にする。自動調整された収音状況はRoom Checkを使うことでヒートマップとして可視化できる。Remote Managementは複数台のデバイスを集中管理し、システムの状態を示すレポートを生成する。大友氏は、「オンライン会議の機器選定から導入までをトータルにサポートできる」とした。

DIGITAL X DAY 2022 Online Liveオンデマンド

シュア・ジャパン インテグレーテッド・システムズ シニアディレクターの大友 裕己 氏による講演「音質の悪いオンライン会議は従業員にストレス与え判断力を下げる」

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