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中堅・中小企業のサプライチェーン管理を世界水準に高める

世界標準に沿うSaaS型SCM「PlanNEL」が根拠のある経営の意思決定を支援

DIGITAL X 編集部
2024年10月7日

SCMの国際標準に準拠し世界水準への業務改革をサポート

 もう1つ、PlanNELの特徴に挙げられるのは、世界標準のSCM業務モデルに沿っている点である。具体的には、SCMの専門家団体である「ASCM(Association for Supply Chain Management)」が定める業界標準だ。

 「グローバルではSCM関連の業務に携わる人はASCMが規定する認定資格を取得するのが一般的になっています。企業がサプライチェーンをグローバルに展開・管理したり、自社のサプライチェーンを世界水準のレベルに引き上げたりするために、世界標準モデルを取り入れ、世界標準でやりとりすることが必要とされているためです。PlanNELを導入することは、そうした世界水準に合わせるための一歩を踏み出すことにもつながり、計画業務における属人性を排除し、より安定した品質での計画策定が可能になります」と藤原氏は強調する。

 ただ、これまで独自の工夫を凝らしてきた企業が、世界標準に合わせるとなると、既存の業務フローの変更が必要になり、相応の苦労が強いられることがある。

 その点について藤原氏は、「業務フローの変更によって一次的な苦労は伴いますが、新たな業務フローが運用段階に乗れば、需要予測や計画策定の工数は大きく減り、担当者の業務負荷は軽くなります。それによって生まれた時間的な余裕を新たなサプライヤーの探索やサプライチェーンの冗長化などに利用できれば、より変化に強いサプライチェーンが構築できるはずです。さらに、売りと買いである需要と供給のバランスを最適化することで、キャッシュフローが良くなり安定的な経営にも貢献します」という。

 世界標準に沿ったPlanNELの導入に向けてザイオネックス日本法人では、「ASCMが定めているSCM関連用語の定義・説明から始めます。それにより、社内の部署間や取引先などともSCMに対する共通認識を持てるようになるからです」(藤原氏)。そのうえで導入から運用までのコンサルティングやサポートサービスを提供する。

SCM関連業務の変革は企業と地球全体のサスティナビリティに貢献できる

 SaaS型で提供されるPlanNELは、初期導入の手間とコストが小さいと言える。4カ月~半年ほどで導入プロジェクトを完了し運用を始められ、ライセンス費用も中堅・中小企業が導入しやすい料金に抑えているという。

 「SCMソフトウェア導入には相当の期間を要するのが一般的で、総じて高額です。それが中堅・中小企業におけるSCMソフトウェアの活用が進展してこなかった要因になっています。その障壁を打ち壊すこともPlanNEL提供の意義です」と藤原氏は説明する。

 実際、年商数十億円規模の某化粧品メーカーは、導入費用の高さからSCMソフトウェアを導入できず、少人数の担当者が表計算ソフトウェアを使いながら需要予測や計画策定の業務に当たっていた。結果、予実のズレや長時間労働が問題になっていた。そこにPlanNELを導入し、業務フローを改革したことで、担当者の業務は、より戦略的なものへと変化しているという。

 藤原氏は、「SCMソフトウェアを活用した関連業務の変革は、企業経営に多くのメリットをもたらすと同時に、限りある地球資源の共有化を促進し、無駄遣いを減らす取り組みであると当社は認識しています。PlanNELをより多くの企業に提供することで、それぞれのサステナビリティの向上に貢献すると同時に、地球全体のサステナビリティの向上にも貢献したいと願っています」と力を込める。

お問い合わせ先

ザイオネックス株式会社

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