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独SAPが手がけるコネクテッドカー向けサービスのマーケットプレイス、オランダHEREなどが参加

DIGITAL X 編集部
2018年3月8日

独SAPが運営するコネクテッドカー向けサービスのマーケットプレイスとに、オランダのHERE Technologiesと米国のMastercardとPostmatesが新たに参加した。コネクテッドカー向けアプリケーションの開発者は、3社が提供するサービスもアプリケーションに組み込める。SAPの日本法人が2018年3月2日に発表した。

 「SAP Vehicles Network」は、独SAPが運営するコネクテッドカー向けサービスのマーケットプレイス。駐車場予約や、給油、ナビゲーション、決済などのサービスが登録されており、これらを組み合わせたサービスの構築を支援する。たとえば、コネクテッドカーで移動中に、駐車場をオンラインで予約し、その場で決済までを済ませ、予約した駐車場ではクルマを止めるだけといったサービスを提供できる。

 今回、オランダのHERE Technologiesと米国のMastercardとPostmatesの3社が新たに参加した。HEREは、高精度な地図情報をベースに、駐車場の位置情報や、その駐車場までのナビゲーションサービスを提供できる。同社のサービスは、独BMWや独Daimlerなどが自動運転車用に採用することを決めている。

 Mastercardは、クレジットカードやデビットカードによる決済サービスを提供する。より安全な決済を実現するために、クレジットカードやデビットカードに付いている個人カード番号(PAN:Primary Account Number)を「トークン」に置き換えて決済処理をする。

 Postmatesは、配達サービスを提供する。運転手がSAP Vehicles Networkのサービスを使って注文した商品を運転手宅まで配送する。ただし対象は、商品の販売側がPostmatesの配達サービスを利用している必要がある。

 また今回、SAPグループで精算サービスなどを手がけるSAP Concurとの連携を可能にした。駐車場の予約や給油など、車内で決済した記録をConcur Expenseに出力し、出張旅費として処理できるようになる。