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化粧品や食品など消費財メーカーのためのSCMサービス、ザイオネックスが発売

DIGITAL X 編集部
2025年5月27日

化粧品メーカや食品メーカーに向けたSCM(Supply Chain Management)サービスをザイオネックスが発売した。需要予測や、販売・需給・補充などの計画が立案でき、在庫過多や欠品解消を図れるという。2025年5月22日に発表した。

 ザイオネックスの「PlanNEL for CPG」は、化粧品や食品など一般消費財メーカーを対象にしたSCM(Supply Chain Management)サービス(図1)。需給計画のためのコンサルティングサービスを組み合わせて提供する。人による個別管理や属人化が進む需給計画の管理業務をシステム化し、在庫過多や欠品の解消を図る。コンサルティングでは、現場の業務改善やマネジメントも支援対象にする。

図1:「PlanNEL for CPG」における販売傾向モデルを使った需要予測の画面

 ザイオネックスは、製造業や小売り・卸売業を対象にしたSCMサービス「PlanNEL」を提供している。PlanNEL for CPGは、PlanNELに一般消費財に特化したテンプレートを追加するとともに機能を拡充して開発した。

 PlanNEL for CPGが提供する機能は主に、需要予測と販売・需給・補充の各計画の策定と管理である。

 需要予測では、得意先カテゴリーと品目大分類や得意先と品目中分類など、傾向が現れる組み合わせを選び予測できる。過去の販売実績や、天気や気温などの影響因子を元に予測し、その結果を、製品の発売や終売といったライフサイクルの各段階に合わせた販売傾向モデルで補正する。新製品の場合は、類似品のデータから生成した実績データを利用する。

 販売計画は、商品ごとの販売開始日/終了日や、生産開始日/終了日に合わせて計画を策定。需給計画は、ブランドや製品カテゴリーごとに決めているマーチャンダイザー(MD)や需給管理者などの担当者ごとに需要や調達の計画を策定する。補充計画は、倉庫や販売店などをつなぐ流通ネットワークを定義したうえで、ロケーションごとの需要に対する計画を策定する(図2)。

図2:流通ネットワークの設定画面の例

 ザイオネックスによれば、化粧品や香水といった美容関連商品や食品の分野では、商品のライフサイクルが短くなる傾向にあり、SCMが複雑になっており、需給計画の人による個別管理や、そこでの属人化が課題になっている。