• Talk
  • 金融・保険

freeeが進める金融機関とのAPI連携プロジェクト、NSSOLとの協業チームはどう乗り越えたか?〔PR〕

2020年11月12日

下川 達也 氏(以下、下川)  NSSOL 第二部エキスパートの下川 達也です。私もPM の1人としてマネジメントに携わりましたが、メンバー本人が自分で解決しようと思えるようなアドバイスを心がけました。

写真6:NSSOL 流通・サービスソリューション第一事業部 システムエンジニアリング第二部 エキスパートの下川 達也 氏

 たとえば、何か問題が起きてメンバーから「ここがわからない」と聞かれた際は、もう少し本人が調べれば解決できそうなら「こういう視点で考えてみてはどうか」といったサジェッションを出すとかです。

 もちろんPMとしては、メンバーに任せつつも不測の事態に備えて目を配っておく必要はあります。特に今回は、非常に多くの金融機関とやり取りする必要があり、期限があるだけに、時間がかかる工程を見越して先に取りかかるとか、エンジニアが手を止めずにすむように、業務全体を常に考えながら調整していました。

――両社ではチームとしてプロジェクトをどのように進捗管理されたのでしょう。

長幡  開発チームはfreeeの社員チームと、NSSOLの業務委託チームに分かれていましたが、全体の統制を取るために各種の情報は全員で共有できるようにし、2人1組のユニットをいくつも作って、それぞれが開発を進めるスタイルを採りました。

 私がPMとして全体を取りまとめる立場にありましたが、規模と納期の面からは、とても1人ではすべてを見られません。NSSOLの間所さん、千葉さん、下川さんにもPMをお願いしました。彼らから現場の報告を受け、私が全体を見ながら調整しました。

 作業効率を高めるために、作業は各チームに任せ、そのチェックを会計業務を熟知しているfreeeの社員が担当するようにしました。これは、NSSOLのチームメンバーに過去、当社でのシステム連携の開発経験があり、自走型で作業を進められるからこそ実行できたワークフローです。

 実は私は、他の人に作業を委譲するのが、あまり得意でありません。そこを下川さんがくみ取ってくれ、現場への仕事の割り振りを担ってくれました。発注側、業務委託側という立場を超えて、必要なところを必要な動きでサポートしてみせる姿勢には、素直に尊敬を覚えたほどです。

会社の枠を超えたパートナーシップを目指してさらに成長を

――APIへの移行は2020年5月までの期限が少し延長されていますが、今後は開発から運用・保守、機能改善・追加のフェーズに移っていきます。今後の展望などをお聞かせください。

長幡  この先、NSSOLへのさらなる委譲の可能性を感じています。メンバーが自律的だからこそ、お願いできる仕事の幅もさらに拡がっていくのではないかという期待です。

 今回のプロジェクトを通じて、NSSOLのメンバーが期待通りの成果を挙げてくれ、そこに信頼感が育ち、「この人なら次はここまでお願いしてもうまくやってくれるのではないか?」という期待のサイクルが生まれています。

 一般に業務委託では、お願いできる仕事の範囲がどうしても限られます。ですがNSSOLとなら、コラボレーションの一部分を完全に任せる体制を作れる気がします。それが実現できれば、チームとしてもう一回り成長できると思っています。

浅羽  freeeはまだまだ成長途上にあり、トライしたいことが山のようにあります。加えて、当社サービスも含まれる、金融SaaS(Software as a _Service)の領域では、お客様からの支援要請や課題が次々に増えています。

 そこをキャッチアップしていくことが当社のミッションだと思っていますが、社内だけではエンジニアのリソースは限られています。

 それだけに、企業間という関係を超えて、世の中のニーズを解決する仕組みが構築できれば素晴らしいと思います。

間所  ご期待の大きさに、かつてない責任の大きさを感じます。私たちとしても、これまでの取り組みを通じて、freeeの業務に対する理解度は「どこにも負けない」と密かに自負しています。今後も、色々な課題の解決をお任せいただきたいと願っています。

土佐  当社の開発プロジェクトには、「確定申告」とか「税務調査」など金融特有の、シーズンによって納期が厳しいものがあります。それでも今回のプロジェクトほど大規模かつ納期が絶対に動かないというケースは、かなり珍しい。

 その意味で、“あうん”の呼吸で任せられ、かつRubyにも熟練しているNSSOLの支援がなければ、かなり厳しい状況になっていただろうと思います。

浅羽  NSSOLは、私達と同じ方向を見ていて、一緒に進んでいってくれると信じています。これからも良い関係を続けていければ嬉しいですね。

お問い合わせ先

日鉄ソリューションズ