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道路標識などを製造するアークノハラ、自動運転に向けて群馬大との共同研究を開始

DIGITAL X 編集部
2018年3月22日

道路標識などを開発・製造するアークノハラは、自動運転に向けて群馬大学との共同研究を始めた。自動運転車に向けて情報を提供できる標識などを開発する。2018年3月14日に発表した。

 アークノハラは、道路標識など道路付帯物のメーカー。建材などの開発・流通を手がける野原ホールディングスのグループ企業である。道路行政や交通行政と連携しながら、道路付帯物を開発しているが、近年はITを使った歩行者用無線標識なども手がけている。

 群馬大との共同研究では、道路付帯物と自動運転車が互いに通信し、クルマが安全に走行できる環境の開発を目指す(図1)。群馬大は2016年10月から群馬県桐生市内で自動運転車両の公道実証実験を開始。同年12月には「次世代モビリティ社会実装研究センター」を開設している。群馬大の知見をアークノハラが取り込み、まずは地域や路線を限定しての完全自動運転の実現を目指す。

図1:道路付帯物と自動運転車が互いに通信する環境

 完全自動運転の実現に向けては、アークノハラは自動運転車の開発に加え、それを受け入れる環境の開発が欠かせないと考えている。その方法の1つとして、道路付帯物と自動運転車が通信する「路車間通信」が有効だとみる。共同研究では、関係機関と連携しながら、路車間通信の方法を確立し、その有効性を確認する。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名アークノハラ
業種製造
地域東京都新宿区
課題自動運転車の開発だけでは、完全な自動運転を実現できない
解決の仕組み自動運転車と、道路標識などの道路付帯物が通信する路車間通信の技術を確立する
推進母体/体制アークノハラ、国立大学法人群馬大学
活用しているデータ道路標識などが示す交通制限などのデータなど
採用している製品/サービス/技術道路付帯物と自動運転車両が通信する技術
稼働時期不明