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東邦ガス、ガス管の劣化を予測するアルゴリズムを実用化し外販も

DIGITAL X 編集部
2021年2月25日

愛知県などで都市ガス事業を展開する東邦ガスは、ガス管の劣化を予測するアルゴリズムの実証実験を完了した。2021年度以降の保安対策に利用していくほか、外販を目指す。AI(人工知能)技術を使った劣化予測ソフトウェアを開発する米Fractaと共同で取り組んだ。2021年2月10日に発表した。

 東邦ガスが実証を終えたのは、ガス管の劣化度合いを予測・可視化するアルゴリズム(図1)。2019年8月から取り組んできた。結果、ガス管の入れ替え時に、従来の埋設年が古い順に更新する手法と比べ、ガス管の材質などの条件によっては2倍程度、投資対効果を高められることが確認できたという。

図1:ガス管の劣化予測の可視化イメージ

 実験では、東邦ガスはガス管路や検査結果のデータおよび維持管理のノウハウを提供。米Fractaは、地震・人口密度・交通量など1000以上の環境データべースとAI(人工知能)技術を使って劣化度合いを予測・可視化する技術を提供した。

 東邦ガスは、実証を終えたガス管劣化の予測アルゴリズムを2021年度以降の自社の保安対策に活用する予定。併せて両者で、国内のガス事業者にガス管劣化の予測システムとして外販することも目指す。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名東邦ガス
業種サービス
地域名古屋市(本社)
課題経年変化に伴うガス管の入れ替えにおける投資対効果を高めたい
解決の仕組みガス管の劣化度合いを予測することで、埋設年の順ではなく、劣化度合いに応じてガス管を入れ替える
推進母体/体制東邦ガス、米Fracta
活用しているデータガス管路や検査結果のデータ、地震・人口密度・交通量など1000以上の環境データべースなど
採用している製品/サービス/技術ガス管劣化予測アルゴリズム(FractaのAI技術を元に開発)
稼働時期2021年度以降(実際の保安対策への適用時期)