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農業を子どもたちに魅力ある職業に、次世代のゆずづくりを北川村×NSSOLが切り拓く!

製造現場で培った見守り技術を活用し、農作業現場を安心・安全に

2022年1月11日

独特の爽やかな香りで奈良時代から栽培されていたとされる“ゆず(柚子)”は、日本文化に根付いた伝統的な柑橘類の1つだ。国内トップのゆず生産量を誇る高知県にある北川村は、ゆず農業のさらなる振興に力を入れており、現在スマート農業実現に向けた実証プロジェクトに取り組んでいる。ドローンやロボットなどを活用した農作業の効率化と同時に、日鉄ソリューションズ(NSSOL)が製造現場に提供する作業者の安全管理技術と、そのノウハウを生かして農作業現場の“安心・安全”の確保を目指す。ゆず作りにデジタル技術を適用する狙いや期待を、プロジェクトの中核メンバーが語った。(文中敬称略)

──高知県は国内のゆず生産量の約5割を占めています。中でも北川村は国内有数の産地として知られ、海外への販路開拓にも先進的に取り組んでいます。

田所 正弥(以下、田所)  土佐北川農園 社長の田所 正弥です。北川村で育てている、ゆずの品質には大きな自信を持っています。ですが、ゆずの国内市場には限りがあるため、たとえ豊作になっても収入が上がりにくく、生産者として切実な悩みを抱えています。

土佐北川農園 社長の田所 正弥 氏

 その解決策を農協や行政と協議を進めるうちに、「ならば海外市場に目を向けてはどうか」という話になりました。北川村として2011年にはフランスで、高知県のゆずの賞味会も開きました。

子供が伸び伸びと育つ国内有数のゆず産地を目指す

 その後も食品見本市への出品などにより、北川村のゆずの品質の高さが各国に知られていきました。今では25カ国以上から引き合いが寄せられています。土佐北川農園で作るゆずは、EU(欧州連合)の厳しい基準をクリアしており、EU圏へは青果としても出荷しています。

 私自身、北川村のゆずは世界に通用すると当時から確信していました。村のこれからを考えながら、世界中から求められるゆずの栽培を目指し、改めて力を入れているところです。

野見山 誉(以下、野見山)  北川村 副村長の野見山 誉です。私は2019年10月、農林水産省から出向し、現職に就きました。出向の当初目的は、北川村ならではの魅力的な子育て教育環境を構築し、地域活性化を図ることでした。そこから、地域に根差した教育にとって重要な地域資源であり、多くの村民の生業でもある、ゆず栽培の効率化にも携わるようになりました。

北川村 副村長の野見山 誉 氏