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“コネクテッド”を実現するIoTがデータの分析・活用を可能に【第73回】

大和 敏彦(ITi代表取締役)
2023年10月23日

スマートフォンの登場は、EC(電子商取引)やキャッシュレス決済を可能にし、またSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)や動画配信などの新しいサービスを拡大し私たちの生活を変えてきた。同様にIoT(Internet of Things:モノのインターネット)の仕組みの広がりは、さまざまな機器を“コネクティッド”にし、DX(デジタルトランスフォーメーション)を加速し、さらなる社会変革につながっていく。今回はIoTの現状から今後の方向性を考えてみたい。

 世界のIoT(Internet of Things:モノのインターネット)の市場規模は、2022年に4832億8000万ドルに達し、2030年には3兆9679億ドルに成長すると予測されている。世界のIoTデバイスの数は2021年に292.7億台、2023年には36%増の398.5億台になるとみられている。

 IoTが提供する機能を図1に挙げる。

図1:IoT(Internet of Things:モノのインターネット)が提供する機能

センサーや画像を使ったリモートモニタリング

 センセーデータや画像データを収集・分析することで、遠隔地からのリアルタイムな状況把握が可能になる。デジタルツインの構築により全体状況の把握が可能になる。

スマート制御や自動化

 監視しているデータや状況に基づいて、必要に応じて遠隔地から制御したり自動化を図ったりが可能になる。

データ収集

 データや画像など、さまざまデータを収集でき、リアルタイムまたは履歴データとして利用できる。

機器のコネクティッド化

 機器やデバイスを“コネクティッド(ネットワークにつながっている状態)”にすることで、データ収集のほか、ソフトウェアの導入・アップデート、コンテンツの配信、遠隔制御などを実現する。

データ分析と活用

 IoTで最も重要な機能はデータの収集だ。データを収集・分析したり、AI(人工知能)技術で学習したりすることで、パターンや傾向、制御条件など、さまざまなことが分かる。それを自動化や予測につなげることにより、大きな価値を実現できる。

 例えば、熟練者の“経験や勘”に相当する知識を得られれば、熟練者の工程を再現できるようになる。データを軸に、複数の業務プロセスの連動性を高めることもできる。