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【CES2025:生成AI編】生成AIによるAIエージェントが種々のデバイスに搭載されていく
大手企業はAI技術に関するビジョンの打ち出しで競う
自動車やロボットなどへのAIエージェント搭載が進行中
AIエージェントは自動車への搭載も進む。ホンダは2足歩行ロボット「ASIMO(アシモ)」の自律行動制御技術などを受け継ぐ「ASIMO OS」を、北米で発売するEV(電気自動車)「Honda 0(ゼロ)シリーズ」に搭載する(写真5)。ソニー・ホンダモビリティの「AFEELA 1」は、自動車自身がドライバーと対話しながら習慣を学び「乗るほどにパーソナライズされる機能」を実現するとした。
半導体メーカーの米QualcommはAI駆動型のインフォテインメントシステムを開発している(写真6)。ドライバーや運転状況に応じてインテリジェントな仮想アシスタントなどを実現するという。同技術はスマートホームにも展開する。
家庭向けでは、ホームヘルス事業を手掛ける韓国CERAGEMが、AIエージェントを搭載した医療用ベッド「スパベッド」を公開した(写真7)。温熱と低周波マッサージ、香りや音、肌質改善などのケア機能を提供する最新デバイスと組み合わせて実現する。AI技術を使って病気を予防したり予測したりする機能も開発しているという。
ロボットへのAIエージェントの搭載も進む。自律的に動き回るロボットが、会場のあちらこちらで見られた。例えば中国TCLのコンパニオンロボット「Ai Me」は、AI技術による対話やパトロールが可能だ(写真8)。愛らしい子供のような姿でフロアをちょこちょこ動き回り、便利さだけでなく癒しを与えてくれていた。
手足を持つロボットも目に付いた。話題になったのが中国Roborockが出展した「Saros X70」だ。掃除ロボットに付けたロボットアームで障害物を取り除いたりペットを追い払ったりできる。AI技術により100を超える物体を認識する。人型ロボットでは、フランスのスタートアップEnchanted Toolsが、2024年に発表した「Mirokaï」を医療施設用のアシスタントとして提案していた(写真9)。