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東京電力とJCBが取り組むDX、大規模アジャイル開発方法論で組織から変える

「Japan SAFeシンポジウム 2024」のパネルディスカッションから

阿部 欽一
2024年4月1日

DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するには、さまざまな困難を乗り越えていくためのリーダーシップを必要である。東京電力ホールディングス 常務執行役の関 知道 氏、JCB 執行役員 システム本部長の中田 一朗 氏、Scaled Agile-Japanの中谷 浩晃 氏、そしてスイスIMD教授/Innovation and Leadershipで一橋大学名誉教授の一條 和生 氏が、「Japan SAFeシンポジウム 2024」(主催:米Scaled Agile、2024年2月7日)に登壇し、アジャイル(俊敏)な組織への変革について議論を交わした。モデレーターは一條氏が務めた。(文中敬称略)

関 知道 氏(以下、関) :東京電力(TEPCO)ホールディングス 常務執行役の関 知道です(写真1)。TEPCOは、2005年の高圧電力自由化を契機に、電力システム改革に段階的に着手し、2016年の電力全面自由化時にホールディングスカンパニー制に移行しました。

写真1:東京電力(TEPCO)ホールディングス 常務執行役の関 知道 氏

 現在は、電力の安定供給とカーボンニュートラルを両立するために、徹底的なデータ化をベースにしたデータドリブンな事業運営に変革すべく「TEPCO DX」を掲げ取り組んでいます。具体的には、大規模アジャイル開発手法の「SAFe(Scaled Agile Framework)」を使い、リーンアジャイルに取り組んでいるところです。

中田 一朗 氏(以下、中田) :JCB 執行役員 システム本部長の中田 一朗です。私は1990年に当時の三和銀行(現三菱UFJ銀行)に入行し、長くシステム本部で、勘定系のシステムや情報系システムの開発、IT戦略の企画・推進に携わってきました。三菱UFJグループのIT会社である三菱UFJインフォメーションテクノロジーの社長を務めた後、2019年から現職に就いています。

写真2:JCB 執行役員 システム本部長の中田 一朗 氏

 JCBもDX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組んでいますが、必ずしも上手くいったことばかりではありません。そのあたりもお話ししたいと思います。

中谷 浩晃 氏(以下、中谷) :Scaled Agile-Japanの中谷 浩晃です(写真3)。ストラテジックアドバイザーという立ち位置で、パートナーやお客様とともに日本企業の変革を支援しています。

写真3:Scaled Agile-Japanの中谷 浩晃 氏