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  • デジタルで変わる組織―離れていても強いチームを作る

同期型×非同期型のハイブリッドがリモートでのコミュニケーション総量を最大化する〔PR〕

テキスト(ハイブリッド)コミュニケーションで実現する「強い組織の育てかた」

DIGITAL X 編集部
2021年2月1日

活用事例3:3eee(スリー)

 北海道を中心に150拠点で介護/障害者支援事業を展開する3eee(スリー)。帰属意識の強化・離職防止、スタッフの士気向上などに全社総会アワードを実施してきたが、コロナの影響でそれができなくなった。その後、バースデーカードやマスクを配布する際に、全社総会アワードをハイブリッドで開催することで、大きな効果を得られたとする。

活用事例4:NBSロジソル

 NBSロジソルは、大分県に本社を置く創業50余年の運送会社。約1200人の社員の半数がドライバーだが、全国40カ所の拠点に分かれて働いている。「ワンチーム」を実現するため、価値観の共有を重視したコミュニケーション環境の整備に力を入れている。例えば「全国営業所トーチリレー」では、各事業所をトーチがまわる様子を非同期で配信した。情報格差が生まれないよう録画配信するなどの工夫もこらしている。

活用事例5:Chatwork

 Chatworkには2020年4月以降、数十人が入社した。採用面接から入社、業務指示までを、ほぼリモートで実施してきた。その中で、営業担当者の受注完了をチャットで共有し「おめでとう」の気持ちの見える化を図った。山口氏は「最初は気恥ずかしいところがあったが、慣れてくると連鎖反応が起こり、個人間のアワード的な活動になってきている」と話す。

 160人が参加したオンラインでの全社集会も実施した。「バラエティ番組を作る勢いでコストと時間をかけた。オンラインでのチャットで盛り上がった」(同)という。

先の見えない時代、コミュニケーション環境整備は試行錯誤が大切

 これらの事例を振り返りながら山口氏は、「先が見えなくて不安な時代だからこそ、人は”つながり”を必要としている。これらの取り組みは、その表れだ。コミュニケーションの総量こそがチームを強くするということを実感した」と総括する。

 そしてコミュニケーションの総量を増やすためには、「同期型コミュニケーションによる“質”と非同期型コミュニケーションによる“量”を掛け算した『ハイブリッドコミュニケーション』が有効だ」と改めて強調する。ただし、その順番が大事だとして、「まずは高品質の同期、できればリアルでのコミュニケーションを最小限かつ効果的に実施する。そして足りない部分を非同期で補完する。そのバランスを考えていくことが大切だ」と語る(図4)。

図4:ハイブリッドコミュニケーションでは、適切な順序で運用することが最大の効果を発揮する

 同期・非同期コミュニケーションの適切なバランスは、会社の状況やタイミングによって変わっていく。その按分は「トップが意思決定し、コントロールしていく必要がある」と山口氏は指摘する。

 「仕事の要件のみならず、『背景』『価値観』『距離感』などを、どのようにして共有・共感できるかについて知恵を絞る必要がある。ハイブリッドなコミュニケーションは、生産性だけでなく組織力も高めていくのではないか。コロナ禍で(働く場所は)バラバラになっても、生き生きと働くためにはコミュニケーション環境の整備が重要だ。そこに正解はないし、上手くやれなくてもいい。みんなと試行錯誤しながら取り組んでいくことが重要だ」と山口氏は、今後の活用方法の進化に期待を寄せる。