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同期型×非同期型のハイブリッドがリモートでのコミュニケーション総量を最大化する〔PR〕

テキスト(ハイブリッド)コミュニケーションで実現する「強い組織の育てかた」

DIGITAL X 編集部
2021年2月1日

テレワーク/リモートワークへのシフトの中で聞こえてくるのが「コミュニケーションの難しさ」である。「Digital X Day 2020 Online Live」に登壇したChatwork 取締役副社長COOの山口 勝幸 氏は「リモートのコミュニケーション環境を再定義すれば、どんな環境下でも成果が出せる」と指摘する。とりわけ「業務で頻繁に使っているチャットを使いこなすことが重要」として、成果が出る環境づくりや改善のヒントなどを解説した。

 「チャット」は、ビジネスにおけるコミュニケーションツールとしても、その利用が広がってきている。ビジネス用のチャットサービス「Chatwork」を2011年に開始したのがChatworkだ。「働くをもっと楽しく、創造的に」をミッションに、今ではチャット機能だけでなく、タスク管理やファイル管理、ビデオ/音声通話などの機能を含めた総合的なコミュニケーションサービスとして提供している。

リモートワークの急速な普及で懸念される「生産性と意思疎通」

 Chatworkの取締役副社長COOを務める山口 勝幸 氏は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により注目が一気に高まったテレワークについて、「生産性の向上と意思の疎通については、多くの企業が課題とし、それを補完するコミュニケーションの重要性が高まっている」と指摘する(写真1)。

写真1:Chatwork 取締役副社長COOの山口 勝幸 氏

 COVID-19以前のテレワーク導入企業の全国平均は2019年9月末時点で20%程度(『令和元年通信利用動向調査』総務省、2020年5月)。従業員数300人未満の中小企業では15.1%にまで下がる。導入済みの企業でも、「週に1度だけ」とか「特定の部門のみ」という部分的な導入にとどまっている企業も少なくない。

 地域別では、東京都の実施率が50%を超えるのに対し、地方の実施率は数%程度にとどまる(『新型コロナウイルス対策によるテレワークの影響に関する緊急調査』、パーソナル総合研究所、2020年4月)。コロナ禍により、テレワーク活用の要請が強まる中、さまざまな課題や不安を感じている人も多いはずだ。

同期型・非同期型コミュニケーションの使い分けが有効

 テレワークを進める中で注目が高まったのが、Web会議/ビデオ会議ツールである。どこからでも会議ができ、相手の表情を見ながら会話ができる。しかし、「直接の会話より疲れる」「メンバーを同じ時間に集める必要がある」といった不満や、便利がゆえに「以前より会議が増えた」という声も多く聞かれるようになった。

 Web会議について山口氏は、「みんなが時間を合わせる“同期型”のコミュニケーションであり、全員の時間をロックするため会議以外は何もできない。1人当たりの年間労働時間が減り、労働人口も減る中で、『少ない人の少ない時間を合わせる』ということは最も贅沢な働き方ともいえる。効率性や生産性を考えればWeb会議を乱発するのは非合理的で、”ここぞ“という時に限定すべきだ」と指摘する(図1)。

図1:Web会議に代表される“同期型”コミュニケーションは、参加者の時間を拘束する

 それでは、リモートワークの生産性を高めるために、どのようなコミュニケーションが望ましいのか。山口氏は「場所に限定されないリモートワークで、さらに時間にも限定されないのが望ましい」として”非同期型”コミュケーションの重要性を強調する。その代表例が「チャット」である。