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『Impress DX Awards 2018』の総合グランプリは広島県が受賞

受賞者数は全5部門で合計24社/団体に

志度 昌宏(DIGITAL X 編集長)
2019年2月1日

全5部門7カテゴリーで合計24社/団体がグランプリ/準グランプリを受賞

 『Impress DX Awards』に設けられた部門は5つ。(1)プロジェクト部門、(2)アプリケーション/サービス部門、(3)IoTプラットフォーム部門、(4)ネットワーク部門、(5)エッジコンピューティング/デバイス部門。プロジェクト部門はさらに(a)一般、(b)自治体(公共団体などを含む)、(c)ベンチャーの3カテゴリーを設けた。それぞれでグランプリと準グランプリが選ばれた。複数社が共同で実施している取り組みもあり、受賞企業数は合計で24社/団体に上る。

 各部門のグランプリ/準グランプリの受賞者は以下の表1〜表7のとおりである。

(1-a)プロジェクト部門(一般)
受賞名受賞組織名受賞対象選考理由
グランプリ三菱UFJフィナンシャル・グループ新型ブロックチェーンの開発を含めたFintech分野における取り組み実サービスとしての展開を視野に、ブロックチェーン基盤の開発ほか、Fintech関連の実証実験などに積極的に取り組んでおり、金融分野における変革をリードしている。
準グランプリ富士フイルムFUJIFILM Creative AI Center 「Brain(s)」データ駆動型企業への変革に向け、データの高度分析に向けた産学連携拠点を構築。日本の産業をリードするAI・ICT人材を育成する「FUJIFILM AIアカデミー」の開講など、自社に留まらず日本の課題解決に取り組んでいる。
ハウステンボス 変なホテル無人の「スマート・コンビニ」最新技術の採用により「変なホテル」のコンセプトである「変わり続ける」ことを実現し、新たな顧客体験を提供している。
(1-b)プロジェクト部門(自治体)
受賞名受賞組織名受賞対象選考理由
グランプリ広島県ひろしまサンドボックス県全体を実証実験環境に位置付け、県内外から多彩な人材/アイデアを引き寄せることで、地方の課題解決に総合的に取り組もうとしている。
準グランプリ東三河電子連絡帳協議会/IIJ在宅医療のための「東三河ほいっぷネットワーク」在宅医療の充実に向けて、医師、福祉サービス、要介護者と家族を結ぶクラウド基盤を、従来の壁を越えて実現し、患者主体のサービス体制を実現している。
兵庫県加古川市都市の安全・安心を実現するスマートシティプロジェクト都市の安心・安全をテーマに、設計事務所や警備会社、ITベンダーなど多様な関係者が協力することで新しい形の”見守り”を実現しようとしている。
(1-c)プロジェクト部門(ベンチャー)
受賞名受賞組織名受賞対象選考理由
グランプリみんな電力P2P電力取引システム「ENECTION2.0」再生可能エネルギーの新たな取引形態を提示すると共に、そこに最新のブロックチェーン技術を使った仕組みを実用化している。
準グランプリクックパッドスマートキッチンプラットフォーム「OiCy」レシピという記録を家庭で再現するための基盤/仕組みを提供し、調理に対する新たな顧客体験を生み出している。その具現化に向けたハードウェア開発にも乗り出している。
ZenmuTechIoTセキュリティ用ソフト部品「ZENMU Engine 1.0」「秘密分散」というデータ保護の仕組みをIoTやブロックチェーンといった最新の環境でも利用可能にし、セキュリティに対する不安の解消に寄与している。
(2)アプリケーション&サービス部門
受賞名受賞組織名受賞対象選考理由
グランプリ平田機工/IIJものづくり改革の推進ソリューション「Cognitive Factory」欧州の製造業にも製造装置を納める平田機工が、現地の「Industrie4.0」ニーズに応える形で開発/蓄積した新しい工場の姿をパッケージ化し、日本企業をはじめとした全国展開を実現している。日本のものづくりと、海外の最新ビジョン/フレームワークの融合が期待できる。
準グランプリOKI作業ミスゼロを支援する「プロジェクションアッセンブリーシステム」現場の作業ミス削減に向け、プロジェクションマッピング技術により、誰もが分かりやすく、教育期間も短い仕組みを実現した。ERP連携などで、より正確な現場の作業環境実現が期待できる。
パナソニック システムソリューションズ ジャパンインフラ点検サービス「Smart Image Sensing」における「4K画像活用構造物点検サービス」インフラの老朽化に伴い、その点検・保守の重要性が高まるなか、最先端の4K画像を利用することで、より確実な点検を可能にしている。