Column
医療と健康を支えるデジタル活用の最前線
医療・ヘルスケア領域におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)や医療情報の活用が世界中で進展している。ただ日本では、制度やインフラ、医療データの共有や活用に対する社会受容性などの要因から、欧米から数年、数十年単位の遅れをとっていると指摘されてきた。一方で、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(大流行)をきっかけに、オンライン診療の初診解禁や遠隔ICUの運用など、早急な進展と導入への期待が高まっている。世界トップクラスの超高齢化社会である日本は、医療従事者の人手不足や医療費の高騰、地方間での医療格差など課題が山積みとなっており、医療への新たなソリューションや人々の健康課題の解決策の創出は不可避である。2022年8月に初開催となった「「メディカルDX・ヘルステックフォーラム2022」では、医療現場やデジタルヘルスにおけるデータ連携やデータおよびデジタル技術の活用について、産官学からの技術動向や制度・政策、事例が集約されている。
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- 「メディカルDX・ヘルステックフォーラム 2022」より、東北大学の中山 雅晴 氏と昭和大学の中村 明央 氏[2022年12月12日]