Column

問われるサイバーレジリエンス
産業界でのDX(デジタルトランスフォーメーション)への取り組みが本格化する中で、OT(Operational Technology:制御技術)とIT(Information Technology:情報技術)の連携が進んでいる。並行して重要インフラや製造ラインなどを対象にしたサイバー攻撃も激しさを増す一方だ。その攻撃は巧妙化・高度化が進み、従来型のセキュリティでは十分に対応できなくなっているのが現状だ。
しかし、重要インフラや製造ラインなどの産業システムをサイバー攻撃から守れなければ、それらシステムを所有・運用する企業の事業はもちろん、社会からの信頼すら揺らぎかねない。さらには社会そのもの立ちゆかなくなる。
だが、世界各国やサイバーセキュリティ業界は決して手をこまぬいているわけではない。サイバーセキュリティの強化に向け、各種ツールの開発だけでなく、フレームワークやガイドライン、人材育成などに取り組んでいる。本連載では、「第8回 重要インフラサイバーセキュリティコンファレンス/第5回 産業サイバーセキュリティコンファレンス」(主催:インプレス、重要インフラサイバーセキュリティコンファレンス実行委員会、2024年2月14日〜15日)」の講演内容から、OTシステムなど重要インフラ/産業システムを対象にしたサイバーセキュリティの最前線をお届けする。
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