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SDVシフトが握る自動車産業の競争力
"100年に一度"の変革期を迎えたとされる自動車産業。その地殻変動の核心に「SDV(Software Defined Vehicle:ソフトウェア定義車両)」がある。ソフトウェアを中心に自動車を設計し、「OTA(Over-The-Air)と呼ばれるネットワークを経由して更新することで、機能を増やしたり性能を高めたりするアプローチだ。AI(人工知能)技術や通信技術の進化を背景にクルマはスマートデバイスへと変貌を遂げ、自動運転の高度化やエンターテイメント空間の創出、保険・公共サービスとの連携、厳格化する環境・安全規制への対応まで、ソフトウェアが果たす役割は増大し続けているのが現状だ。本連載では、「ソフトウェア・ディファインド・ビークル・サミット 2025」(主催:インプレス、2025年6月5日)の講演内容から、SDV開発の潮流をレポートし、日本の自動車産業がグローバルな競争力をいかにして高めていくのかを探る。
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